入山法子のインスタグラム(iriyamanoriko_official) - 12月2日 16時14分
わたしが、
事務所に入るか入らないかの頃のはなし。
原宿のラフォーレの交差点で
今はなきGAPの前で声をかけられた。
「ショーのモデルを探していて」
彼らは、わたしと同じ、大学生だった。
ある大学の【繊維研究会】というサークルの人だった。デザイナーも、パタンナーも、プレスも、みんな大学生。初めてのショーをするから、モデルを探している、と。
わたしはその大学に足を運んだ。
足を運ぶに至る詳しい経緯は覚えていないのに、
なんだかにぎやかに張り紙がたくさんしてあるエレベーター前の光景は、通っていた女子大とはまるで違うなぁと思ったことは、やたらと覚えている。
当時、オーディションには体のラインが分かる服装で、雑誌の顔見せではその雑誌のテイストっぽい服装で、という暗黙のルールがあって、普段着ないのになぁと思いながらもパステルカラーのトップスに、スキニーデニム、ヒールの高い靴ばかりを身につけていたわたしにとって、研究会のみんなは、それはそれは輝いて見えた。
作業場で出会ったそれほど年も変わらない人たちは、各々、自分が好きな格好をしていた。
自分の個性を楽しんでいるように見えた。髪型もピアスもめちゃくちゃだった。みんな、好きなものの話をしていた。切磋琢磨してる姿がとても、とても刺激的だった。
そのときモデルとしてお手伝いをさせていただいたのが、
後のka na taだった。
体のラインを見せない、赤色と、紺色と、花柄のお洋服たちを着せてもらった。
服を纏うことで、纏う服を自分で選ぶことによって、
自分を表現できることを知った。
繊維研究会のみんなに会えていなければ、わたしはすっかり洋服に興味をもたない人生を歩んでいたと思う。
そんなka na taが、今年を区切りに、無期限休止に入るとのこと。
最後の、展示会へお邪魔してきました。
変に聞こえるかもしれないけど、いつもてつくんが作る服からは大地の匂いがして、風の音が聞こえる。袖を通すと体が喜んでる気がするんです。
最後まで、気持ちのいいお洋服ばかりでした。
東京での展示会は明日が最終日。
その後、京都での展示会もあるそうです。
初めての方も、お久しぶりの方も、
もし、ご興味持たれましたら、是非。
ka na taは、思い出の中にずっと生き続けるし、
てつくんの選んだ未来を心から応援したい。
ありがとう!!ありがとう!!!
まだまだ、ぼちぼち、やっていこうね!!
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2023/12/2