モルのインスタグラム(m_scape) - 12月25日 19時08分
ฅ^•ﻌ•^ฅ④
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まぁ彼女とか贅沢はいわないまでもいつでも一緒に食事できる友だちがいるのは素直にうらやましいと思う。
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ただこの年になるとどうやって新しく友だちを増やせばいいのか全然わかんない。
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やっぱ課金?
てっとり早くガチャで友だち100人とか当たんねーかな。
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席でうだうだ考えてても友だちは増えそうにないので仕方なくカウンターで準備作業中の彼女をジャマしに行くことに。
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『よっ』
「よっじゃないですよ。さっき会ったばっかじゃないですか」
『ちゃんと仕事してるかなぁ~って見にきた』
「してますよそれなりに」
『それなりかよwいま何してんの?』
「今はスチームパイプあっためてるとこです」
『ふ~ん』
「あ、そうだ。もしよかったらフラットホワイト飲みます?」
『いいの?』
「いつも人がいない今の時間に練習してるんですけど、せっかくだし飲んでもらうほうが本番っぽくていいかなって」
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そういうとどこからかカップを用意してきてエスプレッソにスチームミルクを注いだ。
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「なんか絵のリクエストとかあります?」
『描きたいヤツでいいよ』
「じゃあ・・・」
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というとカップにスッスッと絵を描いていく。
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『おお~♪かわいいネコだね』
「キツネなんだけど…」
『うん。だと思った』
「いいですよ別に。どーせ絵心ないし」
『でもなんでキツネ?』
「この前動物園で可愛いの見たんです。だからレパートリーに入れたくなっちゃって♪そういえばシベリアのキツネってあの広い大地のなかで単独で生活してるんですって。誰かさんとそっくりですねw」
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ボクのぼっちっぷりがシベリアのキツネレベル...だと?
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朝から爽やかにすごいひどい言葉で的確にボクの急所を狙ってきている。
たしかにぼっち界のエリート中のエリートだけど。
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キツネの絵をネコと間違えたことに対する仕返しだろうか。
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こうかはばつぐんだ!
凹んでる様を気取られないよう反論を試みた。
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『シベリアのキツネはプラチナキツネっていってすごい人気あるんだぞ?』
「へぇ~。でもぼっちwww」
『ボクがぼっちだと誰が決めた?』
「じゃあ聞きますけど、モルさん、お友だちって何人くらいいるんですか?」
『まずはその友だちってのの条件定義から教えてもらおうか』
「あーもういいです。そーゆーこと言い出す人ってほぼ友だちいないんですよ。はい証明終了」
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(*`ω´)ぐぬぬ・・・
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でも友だちが少ないのもメリットあるんだよ?
LINEゲームでいつでも1位だったりとか
(๑o̴̶̷̥᷅﹏o̴̶̷̥᷅๑)
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作ってもらったラテを無言で飲んでると彼女も自分の分を注いだ。
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まだ熱いのかカーディガンの袖を伸ばし指先まで包んだ状態でカップを持っている。
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萌え袖とかやるなこいつ。
いちいち可愛い仕草を織り交ぜてくる。
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女のコが熱い飲み物をフーフーと冷ます様子もグッとくるよね。
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などとボクの萌えポイントを確実に稼いでくる彼女の様子をながめているとふと話しかけられた。
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「そんなに落ち込まないでくださいよぉ。なんかあたしがいじめたみたいじゃないですか」
『いや別に凹んでねーし。むしろ友だち少ないことで自分の時間確保できるし』
「はいはいよかったですね。そんな少ないの気にするくらいならあたしと友だちになりまs…『なる!』
「早っ?!」
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食い気味にした返事に若干ひかれつつもLINEのIDを教えてもらう。
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「寂しかったら話し相手になりますよwww」
『うるせー』
「じゃああたしは仕事に戻るんでモルさんもガンバってくださいね~」
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手をひらひらさせてまたカウンターの奥に戻っていく彼女。
ボクも仕方なく席に戻った。
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なんか嬉しい。
会社の人と友だちになるって今まで避けてたんだけどカフェ店員ということで自分の中にそこまで壁はない。
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むしろ新しく友だちができたという事実に舞い上がって仕事中ニヤニヤしてたかも。
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とはいえ最初に送る一言は悩む。
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あんまり気合いれすぎんのもなんだし、当たり障りない感じがいいのかなとか考えてるうちに深夜になってしまいその日は何も送れなかった。
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#シベリアのキツネ
#HHBD
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2015/12/25