植野堀誠のインスタグラム(makotouenobori) - 6月23日 21時45分
今日は3回目のまことにっきです。
長々と文章を読んでくれている方、ありがとうございます。
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[まことにっきvol.3]
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「僕の憧れ」
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いつも外で仕事の作業をしてるときに限って、いろんな言葉が耳に入ってくる。
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僕「ビーフカレーのドリンクセットで」
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5、6年は通っているだろうか。
打ち合わせや夜の作業を兼ねた一人での食事は、渋谷エクセル東急のラウンジに行くことが多い。
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世の中の食べ物でカレー、ハンバーグ、鰻重を好むお子ちゃまから抜け出せない僕にはたまらない、ビーフがゴロゴロ入っているホテルカレーだ。
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そこらのカフェやただのカレー屋に来たわけではない、ここでしかできない
ゆっくりとした時間を過ごしながら食事をした後にPC作業をする流れだ。
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とは言ってもお目当はカレーなだけに満足感が大きく、恒例の作業という名の
「一人カレーフェア」だという事は否めない。
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僕の横に座っているのは、営業マンとそのお客様である女性だ。
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何も気にしない性格からか、基本は人の話は耳に入って来ないが、近くにいる女性の声質によってはかなり耳に入ってくる。
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スタッフ「お待たせ致しました、ビーフカレーでございます。」
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そのタイミングで、ちょうど僕のお目当のビーフカレーが満を持して登場した。
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やっぱり、非常にいい香りだ。
このまろやかさにゴロゴロとしたビーフが混ざり合い、ホテルカレーなだけに
僕の好きならっきょうがカレーオンザサイドだ。
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横の女性「私の今の髪型がお母さんに似てるんですよ〜。」
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男性営業マン「へぇー、そうなんですね〜。」
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横の女性「お母さん、昔は聖子ちゃんカットで、お父さんがそれに惚れてプロポーズしたらしいんですよ。(苦笑) 」
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男性営業マン「え、じゃあ髪型で、ですか?(笑)」
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僕はカレーの美味しさを忘れ、口をモグモグさせながら思った。
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僕の心の声 「いやぁ髪型だけで惚れてプロポーズして結婚って凄いわ。
でもその時代、聖子ちゃんカットのブームはハンパなかっただろうから、キラキラしたお母さんだったんだろうなあ。」
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※聖子ちゃんカット とは
若い世代の人は知らないかもしれないが、松田聖子さんがデビュー当時していたヘアスタイルの事だ。
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と思いつつ、僕はカレー片手に携帯で
「聖子ちゃんカット」を調べた。
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画像参照 (絶対見てください)
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僕「え?」
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みなさんおわかりいただけただろうか。
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僕「これは。。」
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これは紛れもなく若かりし頃の、
ジャッキーチェンだ。
画像は初期の「酔拳」だろう。
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僕「なんで!?何故チェンがここに!?見間違いか!?」
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しかし僕は気付いた。
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そこにいたチェンは紛れもなく
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「聖子ちゃんカット」 だったのだ。
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僕は咄嗟に動揺し、帽子で顔を隠しうつむいた。
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僕の心の声 「反則だ。大好きなカレーをゆっくりと食べに来ただけなのに(冷汗)」
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動揺を隠すつもりが胸が苦しくなり、僕の肩が揺れ始めた。
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僕の心の声
「これじゃ前回と同じシチュエーションじゃないか。。端から見たらカレー喰い逃げ常習犯だ。(冷汗) 落ち着け。。」
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と冷静を保とうとすればするほど
そこにチェンがいる事にどんどん違和感が無くなり、自分で入力した検索ワードの
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「聖子ちゃん カット」から
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「聖子チェン カット」に見え始め
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気付いた時にには手遅れ、僕の肩は
ワッシャワッシャ、と揺れた。。
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やはり女性のパワーは凄いものだ。
同じ事は繰り返される。
前回の教訓を学び、決して盗み聞きするつもりはないが、自分で災い招いてしまうことだってあるのだ。
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幼少期からジャッキーに憧れ、特技を切っ掛けに仕事でも彼に会うことが出来た。
彼が居なかったら、確実に今の僕はないと言っても過言ではない。
が、僕は思い出した。
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幼少期にジャッキーを真似していたあのロン毛のヘアスタイル、
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そう、
僕の小学生5、6年生の時の髪型は
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「聖子ちゃん カット」だった。
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うえのぼりまこと #まことにっき
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2016/6/23