猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 1月29日 21時45分

弁天湯。くさくさした気分で松田聖子のスイート・メモリーズを歌いながら久しぶりに出かけてみれば、とてつもなく癒されてしまった。清潔に磨き上げられたタイル。青色の高い天井の浴室。ドライヤーは20円。お湯はお江戸下町のあっつい長風呂出来ないやつ。古いタイル風呂なのにジェットバスもついていた。お風呂上がりに涼んでいたら、カバとっとによく似た愛嬌のある大柄なマダムが『あらっ❣️あなたのもってるアミバッグ、私があなたくらいの歳のときに流行ったのよ〜。懐かしいわねぇ。』と声をかけてくれた。『実はこれ、フランスで買ったんです。』そう言って、ハッとした。私はここ数年あくせくばかりして、下町の優しさやら懐の深さに目が開いてなかったと。私の下町はパリと繋がっていて、それはどちらも人間臭い良い匂いがしてたじゃないかって。給湯器がお陀仏になったお陰で、また下町に包まれた。まあるく、優しく、包まれた。

#東京下町時間 #猫銭日記

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