ピンと張る傘に降り立つ雨音色（あまねいろ）誕生日プレゼントに高級傘をいただいた。ビニール傘しか使ってこなかったし、手袋や傘、整髪料、名刺入れ、挙句は財布など、とにかくいろいろなものを落としたり、忘れたりする人生だ。こんないい傘など、私にはまだ似合わない。しかし、いつ無くすかわからないが、「モノは使わなければ宝の持ち腐れ」と考えている私は、雨の日になると意気揚々とこの傘を持ち出して出かける。ぽろんぽろんまず音からしてビニール傘とは違う。雨粒の一つひとつが、ピンと綺麗に張った傘に降り立つとき、まるで打楽器のように音が繰り出される。ぽろんぽろん雨粒は、いろいろな音を奏でる。一分間に降る雨粒は一体何粒あって、その中の何粒が、この打楽器に降りてくるのだろう。人間ごときの耳では聞き分けられないが、おそらく一粒として同じ音色はなさそうだ。全く同じ雨粒に遭遇する確率は、もう奇跡的ですらある。今日はしとしと降り注ぐ春雨だ。雨音色（あまねいろ）もやさしい。こんど相合傘しませんか？ ……どうでもいいけど、今まで財布を落としたことは10回は軽く超えているのだが（アホです）、一度たりとて紛失したことがない！他県の道端に落としたときも、僥倖としかいいようがない方法で戻ってきた。だから私も落し物は必ず届けるようにしている。このような細かい善行の繰り返しが、日本という素晴らしい国を長い月日をかけて創り上げられていったのだと思う、というどうでもいい話。

yoshihirosato1981さん(@yoshihirosato1981)が投稿した動画 - 2017/03/31 18:53:04