森美術館のインスタグラム(moriartmuseum) - 5月2日 22時45分


世界の普遍性と多様性を同時に映し出す、モチーフの「反復」

N・S・ハルシャの絵画の特徴は、一つの作品に人物や動物などのモチーフが反復して描かれている点です。遠目で見ると一つの集団を形成しているように見えますが、細部に寄ってみると、表情、しぐさなど全てが異なり、それぞれの特徴が浮かび上がります。

本作は、3点組の絵画《私たちは来て、私たちは食べ、そして私たちは眠る》のうちの1点。N・S・ハルシャが、人々を多数並列して描くスタイルを確立する契機となった作品です。出産から死まで、人生の多様な段階が、移動する、食べる、眠るといったきわめて基本的で日常的な行為を通して描かれています。

全体と部分、集団と個人といった、相対的な視点を合わせ持ったN・S・ハルシャの絵画には、世界を客観的に見つめる観察者としての姿勢が反映されています。

N・S・ハルシャ
《私たちは来て、私たちは食べ、そして私たちは眠る》(部分)
1999-2001年/所蔵:クイーンズランド州立美術館、ブリスベン
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2017/5/2

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