原田マハさんのインスタグラム写真 - (原田マハInstagram)「たゆたえども沈まず・なぜ私たち日本人は、こんなにも印象派やゴッホの絵に惹かれるのか？その理由を何年もかけて探り続けるうちに、ひとりの日本人画商の存在に行き当たった。彼の名は、林忠正。19世紀末にパリ万博の通訳として渡仏し、日本ブームに乗って浮世絵や日本美術を世界に広める画商となった。いうなれば、日本人初のグローバルビジネスマン。彼が売りさばいた浮世絵の影響で、印象派やそれに続くモダンアートの目覚めが促されたとも言える。それなのに、彼を知る日本人はあまりにも少ない。一方で、同じ頃、画商をしていた弟のテオを頼りにパリへやって来たフィンセント・ファン・ゴッホ。彼は日本に憧れ、日本人になりたいとまで願ったが、不遇のうちに37歳で自死。その後、彼の絵は天文学的な金額で売買され、世界で最も有名な画家となった。・忠正とゴッホ。同じ時代に同じパリにいて、浮世絵にかかわったふたり。ふたりが親交を結んだという証拠は何ひとつ残されていない。だからこそ、そこに私がずっと知りたかった美術史の秘密が隠されているのではないか？・足かけ4年、忠正とゴッホの足跡をたどり、ふたりの魂に問いかけ続けて本作を書き上げた。タイトルは、革命の嵐にもテロにも屈しなかったパリを表した、パリ市の紋章にある言葉。パリ市民は、皆、この言葉を励みにしてきたという。私もまた、この言葉を胸に書き続けてきた。・たゆたえども沈まず強くなってください。読んでください。 #原田マハ#たゆたえども沈まず#林忠正#ゴッホ#浮世絵#星月夜#パリ#幻冬舎」10月29日 21時51分