おかもとまりのインスタグラム(okamotomari1213) - 1月8日 21時24分
#ウシガエルのものがたり
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? ▶︎18歳の時にアルバイトしていたお店でふと頭の中で描いたお話。28歳の誕生日の日に"10年経ってしまう。形にしてみたい。"と想い書き始めました。
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▶︎ウシガエルは、もうかえる。
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▶︎前回のお話。
自分は居酒屋さんのNO1メニューだと思っていた食用カエルのウシガエルくん。いざ自分が調理されるとなり、わくわくした嬉しい気持ちになっていました。しかし、女の子たちが先に調理をされた仲間たちを"気持ち悪い"と言っているのを聞いてしまいました。はじめて知った"悲しい気持ち"と共に店を飛び出しました。
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ウシガエルと病気と闘う女の子のお話。
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▶︎2 話
ウシガエル君は、ひとり、雪の降る街を、雪より冷たい涙と"気持ち"と共に、ぴょんぴょん跳ねながら、さまよっていました。
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たくさん歩いたウシガエル君のお腹が、ぐーぐー言いました。
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「お腹すいたなぁ...」
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小さなお店の前で、男の子たちが、まあるい食べ物を食べながら「美味しいね」と笑っているのに気づきました。
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その姿を見て、さっきの居酒屋さんの女の子たちの言葉を思い出しました。ウシガエル君は、はじめて"切ない"気持ちになりました。
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「ちきしょう!そんな奴より、僕の方が美味いんだ!」
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子供たちは、まあるい食べ物を頬張りながら、楽しそうに、ウシガエル君の横を立ち去りました。そこに、まあるい食べ物の小さいかけらが落ちてきました。
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"悔しい"気持ちのウシガエル君は、まあるい食べ物をにらみつけました。
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ーグー・・・ー
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ウシガエル君のお腹から大きな音が出ました。ウシガエル君は思わず、そのまあるい食べ物のかけらを口にいれました。
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「...美味い!」
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ウシガエル君はぴょんぴょん跳ねて喜びました。
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「君はお腹が空いてるの?」
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ウシガエル君は見上げました。そこには一人の少女がいました。
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「こんなところで寒くないかしら?わたしのお家にくる?」
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ウシガエル君は、小さな女の子の優しい笑顔に、お腹も、寒い"心"も、あたたかくなりました。そして、うなずきました。
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▶︎続く
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2018/1/8