今年の正月、ロンドンのHOWIE B（SOUL Ⅱ SOULやビョークのエンジニアリングやU2のプロデュースも手がけた重鎮ながら気さくな親父）からメッセージがあり、「Pussyfoot（彼が90年代末から2000年代初頭にかけて運営していたレコードレーベル）を再開させるから、まずはコンピレーション出そうと思っているんだ。一曲作ってくれないか？」と。勿論私の返事は「Yes」。そして昨夜、締め切りギリギリまで粘ってFPMとしての参加曲か完成したのです。コンピレーションのテーマや参加アーティストなど言いたいことも満載なのですが、今はまだ秘密にしておきます。ただひとつとても残念なのはトシちゃんがこの世にいないこと、、、過去多くのPussyfootのコンピレーションのスリーブデザインは中西俊夫画伯の作品だったからです。思えば、1997年のFPM（当時はFantastic Plastic Machineでしたが）のデビューアルバムに先立って「Mr.Salesman」という曲が『Fish Smell Like Cat』という日本人アーティストを集めたPussyfootのコンピレーション盤に収録されたのが世界で最初のFPMとしてのリリースでした（確か当時その曲をジャイルス・ピーターソンが自らの今月のベスト10みたいなチャートの4位だか5位だかに選んでくれました）。実は3枚組ベストアルバムをリリースした直後から、全く新しいFPMの音楽を作るべく模索し始め、盟友ナカムラヒロシ君の力を借りつつ、スタジオ内で数々の実験を繰り返し、ここにきて「22世紀のラウンジミュージック」という冗談のような本気のようなテーマに辿り着き、大量のデモトラックを作ってまいりましたが、初めて曲としてフィニッシュに至ったわけです。これで拍車をかけ、今年中にはニューアルバムという形で皆さまにお届けしたいなと真剣に考えております。つまりは、21年前のデビューの時と全く同じようなことが今一度繰り返されているようで誠に不思議な気分なのです。でもデビュー当時みたいなフレッシュな気持ちで毎日スタジオに臨めているのは有り難い話だなぁと。あ、もう一つのダンスミュージックに特化した別名義 dodododの方も順調にトラックが仕上がっております。こちらも乞うご期待。

tomoyukitanakaさん(@tomoyukitanaka)が投稿した動画 - 2018/04/13 09:43:53