テレビ朝日「世界の街道をゆく」のインスタグラム(tvasahi_kaidou) - 9月18日 12時03分

ドイツ中部の町、アルンシュタットに着きました。8世紀からの歴史を持ち、ビールの醸造で知られる町です。男性が、「熱血青年だったバッハが暮らした町だ」と、笑います。
バッハの名を冠した教会がありました。出会ったオルガン奏者レディンさんが、中へと案内してくれます。1703年夏、18歳のバッハは教会に据えられた新しいパイプオルガンの鑑定を兼ねた演奏者に採用され、初めて賃金を得るプロの音楽家になったといいます。
レディンさんが音の響きを調整する装置を動かします。パイプに空気を送り込み音を出すこの楽器は、足にも鍵盤があり、ピアノとは比べものにならない程複雑な仕組みです。
いくつもの音が重なり合って生まれる響きは、圧倒的な音世界を造り出し、聴く者を別世界へと誘います。ここで、バッハの青年ならではの力強い鮮烈な楽曲が生まれたのでした。
「バッハは演奏の後、ビールで喉を潤し、生涯ビール好きになったのだ」と、ミサに集まった家族が微笑ましい話をしてくれました。

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