eclat.magazineのインスタグラム(eclat.magazine) - 9月20日 12時55分

六本木のサントリー美術館で、『京都・醍醐寺 真言密教の宇宙』展が始まりました。
あいにく内覧会に滞在できたのは15分ほど。その間、鎌倉時代の巨大な『五大尊像』（展示は10/15まで）をじっくり観察しました。煙にいぶされておらず、珍しく隅々まで見やすい仏画です。
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その、不動さまを中心とする異形の明王像の中に、ちょっとお茶目な表現を発見。軍荼利明王の体に絡むヘビたちのうち、なんと2匹が正面向き！
そもそも動物の横長顔を正面から捉えるのはむずかしいはずです。それをあえて描き込んだのは、「オレ、描けちゃうもんね！」という絵師の自負の表れでしょう。ただ、かたちの似ているヘビの舌と火炎の輪郭線の位置をぴたりと揃えているのは、ちょっと遊びすぎな気も…。
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他方、平面の幔幕を平面の絵にするという複写的で個性控えめな仕事がかえって新鮮なのが、江戸時代の『松桜幔幕図屏風』。醍醐の花見への追慕を感じさせ、こんな屏風がもし家にあったら、毎日秀吉気分が味わえそうです✨
展覧会は11/11までの開催で、途中展示替えあり。繊細優美な『文殊渡海図』は10/17から展示されます。
（編集B）
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