黒沢あすかのインスタグラム(kurosawa_asuka_official) - 9月25日 13時12分

〜私が演じた 草薙文絵 像〜

草薙文絵が救出した人達と自給自足の生活をおくる場所。

それが〈ハートビート〉

救出活動のあとは、にぎりめしを食らい湯につかる、、、 湯につかること、それは彼女にとってひとつの儀式と受け止めました。

自分から湧き出る冷汗、あぶら汗、体中に走る何とも言えない幾多の感情を洗い流すと。

実は湯船につかるシーンは台本には描かれていませんでした。ロケ地で監督から口頭で提案されたとき、私が肌を見せることで、あるシーンが引き立たなくなる恐れがある。

私が担うことではないし、今作ではそれを辞退したいと差し戻しましたが、結果、受け入れる事に決めました。

受け入れたからには、そのシーンにバックグラウンドを作らないといけません。

そこで、

そのシーンの位置付けは、自殺しようと思い立つ人からは独特な匂いが放出されているのではないかと考えました。

なにか死臭を彷彿とさせるような、、、言葉の表現が悪くてすみません。

救いに行った数々の現場から自殺企図者とともに帰ってくる文絵は、その死臭めいた何かと、自身の体にまとわりついたあの瞬間の空気感を剥がすつもりで、毎晩湯船につかるのではないかと。

数時間後にはふたたびやってくる救出の時間。

日々を新鮮に迎え入れるために文絵は、にぎりめしと湯につかる行為を抜きにすることはできないのであると。

毎朝毎朝、改定稿が出され覚え直すことを約１ヶ月間しました。追加されるシーンも多く、心身共に鍛えられた撮影現場でした。

総出演者48名。
皆々様の広い心を持ってして完成にこぎつけた作品です。

どうかこの作品にひとすじの光が差し込みますように。

長文で失礼しました。

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