塚本連平のインスタグラム(rempeitsukamoto) - 1月9日 12時49分

「うろ覚え名画座」第15夜

明けましておめでとうございます。本年も懲りずにうろ覚え。
平成最後の年、最初のうろ覚え映画は
傑作「イースタンプロミス」

宣伝されているイメージと中身が随分と違う映画はままにあるが、これはかなりである。
ポスターの図柄は「シンドラーのリスト」極似。の上V・モーテンセンがアカデミー主演男優賞にノミネートされて、社会派感動作みたいな売られ方をしたが、中身は超絶スーパーバイオレンス映画。
しかも日比谷シャンテで上映されたりしたものだから、館内は「映画の後は銀座でランチ」なマダム達でいっぱい。 (以下、過激な表現、下品な表現あり)

開幕約１分後、床屋で男がカミソリで喉をかっ切られて血がドバー！　の後約２分後、コンビニで少女の股間から血がドバー！　館内はお客さん達のサーっと引く音がする。
それから約２時間、数分間隔でくる躊躇も遠慮もないバイオレンスの波。クライマックスはサウナ風呂でフルチンのモーテンセンと、二人のフルチンの刺客(こちらはパンツははいていたかも？うろ覚え)の映画史に残る延々たる壮絶な死闘。
D・クローネンバーグ監督が普通の感動作を撮るわけがないと思っていたが、このやりきり具合は別の意味で感動である。
それはともかく、マダム達は観賞後のランチに行ったんだろうか？

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