加藤るみのインスタグラム(rumicinema) - 1月23日 17時09分

アカデミー賞のノミネート発表がありましたね。
賞を取る、取らない関係なく素晴らしい映画に日の目が当たることはとても嬉しい…。
そう、今日私が紹介したいのは『ROMA/ローマ』の話です。
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ノミネート発表で最多10ノミネートを果たしたのが『ROMA/ローマ』と『女王陛下のお気に入り』。
日本では『女王陛下の〜』は2/15から公開なんですが、『ROMA/ローマ』はNetflixオリジナル作品で登録すれば今すぐ観れちゃう作品なので、この機会にぜひNetflixに…(Netflixの回し者でもなんでもありません)
『ROMA/ローマ』を一本観ただけで、登録料払って良かったって思えるくらいオススメです。
映画ファンの中では話題になっていた作品なのですが、やはり映画ファンと映画をあまり観ない人の壁は分厚く…
アカデミー賞きっかけにこの作品がもっと話題になればいいなぁと私は思うのです。
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舞台は1970年代のメキシコ。
ある中流家庭の家族とその家族に雇われる家政婦クレオの物語。
この物語に出てくる子供たちの目線が監督自身だそうで、
監督が幼少期に出会った家政婦(メイドさん)に捧げている物語なんです。
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まず、ファーストシーンからなにか心を掴まれたような感覚になり、ラストシーンの繋がりまで全てのシーンが目に焼きつく美しさ。
この映画で印象的なのが"水"の演出なんですが、
人物の心情だったり、その場の状況を上手く水で演出してるんですね。
これは、『シェイプ・オブ・ウォーター』を観た時にも思ったのですが、
この水繋がりで作品賞を取ってもらいたいなーなんて、映画×水の組み合わせに心打たれている私は思うのでした。
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そんな素晴らしい演出に加え、この映画全編モノクロなんです。
色がない。
けれど、そのモノクロの映像美がすんばらしいんですね。
光と影のコントラストや、リアルな肌感。
洗練された美しさとはこのことだと思います。
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そして、物語について。
映画の舞台である1970年代メキシコでは社会情勢が揺れていて、街中では混乱やデモが起きている。
そんな中、身勝手な男に捨てられた女たちがクレオとクレオを雇っている奥様。
外も家もクソな世の中。
最初は奥様もクレオに強く当たったりするんだけど、最後この2人の関係性にボロ泣きでした。
一人の女性が妊娠すること、子供を育てるということ。
経験してもいない私が大口叩けることではないけれど、昔も今もまだ女性が生き辛いと感じる世の中で、
この作品が与えてくれる影響は大きいのではないかと思います。
この物語について、ただ、女性が強く生きる物語とは言いたくない。
なぜなら、女性の弱さを肯定してくれる優しい物語だから。
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『ROMA/ローマ』
心からオススメの作品です。
ぜひ、観てください。
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まだまだこの映画がNetflixオリジナルで配信された意味とか
話したいことが沢山ありましたが、なんか文章だと堅苦しくて割愛しました(笑)
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メディアで話せる機会があれば話したいと思います。
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