鷲見玲奈のインスタグラム(sumi__reina) - 3月22日 14時35分

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MLB開幕戦2試合と、イチロー選手の引退会見へ取材へ行きました。
この2試合次第で進退を決めるのではないかと囁かれてはいたものの、まさか、試合の途中に引退の発表があるとは…。
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試合中、急に慌ただしくなる記者席。
ネットニュースにもなり始め、そのことが球場のお客さんに広がっていくと、それとともに、歓声とイチローコールは大きくなっていきます。
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観客、記者、関係者、誰もが祈るように見守った最後の打席。
それもまた初めて見る光景で、球場全体が独特な雰囲気に包まれていました。
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惜しくもヒットとはなりませんでしたが、長きにわたって私たちに感動を与え続けてくれたレジェンドの姿に、スタンディングオベーションが。
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試合後、会見が開かれることになったのですが、会見会場にはこれまた見たことがないほどの長蛇の列が報道陣によって作られていました。
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時刻は間もなく0時。
「時間も時間だし、今日アメリカに戻るって話だから、多分会見は長くできないはず。質疑応答も数問じゃないかな。」と言われていた会見。
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しかし、イチロー選手はほとんど全ての質問に答えて下さり、疲れているはずなのに、ひとつひとつ、丁寧に言葉を紡いで下さいました。
その姿、言葉に必死で目と耳を傾けた1時間20分。
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私自身、心を撃たれる言葉もありました。
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「人より頑張ることなんてとてもできない。あくまで測りは自分の中にあって、それを自分なりに自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの間にかこんな自分になっている。
だから少しずつの積み重ねでしか自分を超えていけないんだと思う。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、続けられない。地道に進むしかない。進むだけではなく、後退もしながら。あるときは後退しかしない時期もあるけど、それでも自分がやると決めたことを信じてやっていく。
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時には間違ったことを続けてしまっていることもあるかもしれないけれど、そうやって遠回りをすることでしか本当の自分に出会えないというか、そんな気がしている。」
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言葉尻が違ったりするかもしれませんが、私がこの会見で特に心に響いた言葉の中のひとつです。
なんだかイチロー選手の言葉には、生きていく上でのヒントがあるような気がしました。
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たくさんの人の夢であり希望であり、誇りであり、光であったイチロー選手。
本当に現役生活、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
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