和田明日香さんのインスタグラム写真 - (和田明日香Instagram)「Happy Mother’s Day.   わたしは、先月、母を亡くしました。   死亡届に書かれた死因は、「大動脈解離」。からだ中どこにも悪いところはなく、突然のことでした。   眠っているようにしか見えない母が、いつものようにいびきもかかず、鼻をつまんでもぴくりとも動かない。なにこの夢。目が覚めたら母に電話して「ねえ、ママが死ぬ夢みたよ。めっちゃリアルだった。」って、話さなきゃ。しばらくはその時を本気で待ちながら、夢か現実かわからぬ日々を過ごしましたが、少しづつ、どうやら覚めないらしいと、思い知っています。   冷静になって、まず思ったのは、バーバがいなくなっちゃったらこの子たちはどうするんだろう、ということ。3人の母親になっても未熟で不完全なわたしを、余るほど補ってくれていたのは、母です。わたしが母に会えなくなることよりも、母に子どもたちのこれからを見せてあげられないことが、悲しくて仕方ないのです。   家族や友人たちが、こころからの言葉をかけてくれました。わたしの拠り所は母だけではないし、母の思い出はわたしだけのものではない、みんなの中に残り続けるんだと思うと、とても安心できたし、あたためられました。「どこを向いてもあなたを支える人がいるよ」と言ってくれた人がいて、本当にそのとおりだと思いました。でもね。申し訳ないけども、どこを向いても辛い。事情を知らないタクシーの運転手さんとの会話の中にすら、母を感じて辛い。   一向に暗くてごめんなさい。悲しんでいても何も変わらないことはわかっているのです。でも、悲しむことをやめてしまったら、母のいない毎日にしかわたしの居場所がなくなってしまうようで、こわい。こんなわたしを母は望んでいません。困ったなあ。   誰かを傷付ける発言だとしたらごめんなさい。母を亡くして、災害や戦争で◯◯人死亡、と、数字だけで伝えられることの違和感を知りました。被害の大きさを伝える手段なのかもしれませんが、誰にもはかれないほどの悲しみを、まとめて何人分と言ってしまうことに、もう少しこころを添わせた伝え方はないのかなあと考えました。とくにそれが人の手によることならなおさら。もちろん、そんなこと、なくなってしまえば一番良い。   告別式が終わり、火葬場に向かう車に乗り込んだ瞬間、流れてきたのは、QUEENのBOHEMIAN RHAPSODYでした。母が大好きで、上映中は8回も映画館に観に行ったほど。運転手の叔母がかけたのかと思って聞いたら、「え、なんのこと?ラジオやで?」と。昼過ぎの良い時間帯に、あの長い曲が、フルで1曲かかりました。どう考えても母の仕業。音楽って、目に見えない力の集結だと思ってきたけど、ことごとく思い知らされた瞬間でした。   さて。   母の日の日曜の夜、暗くて長くて、申し訳ない。でも、これからもきっと、わたしは、わたしという人間のどこかに、この誰にも救われない、埋められない、暗くて出口のない場所をたずさえて、生きていくんだと思います。たまにそこにスポッと落ちて、光も音も反応もないけれど、母を感じとって力を帯びて、また這い上がって、生きていくんだと思います。母の分も、子どもたちや、世界に、愛を注げるように。   母の日。母には二度と伝えられないわたしからのラブを、みんなのおかあさん、ママに、かわりに届けてください!」5月12日 22時30分 - askawada

和田明日香のインスタグラム(askawada) - 5月12日 22時30分


Happy Mother’s Day.


わたしは、先月、母を亡くしました。


死亡届に書かれた死因は、「大動脈解離」。からだ中どこにも悪いところはなく、突然のことでした。


眠っているようにしか見えない母が、いつものようにいびきもかかず、鼻をつまんでもぴくりとも動かない。なにこの夢。目が覚めたら母に電話して「ねえ、ママが死ぬ夢みたよ。めっちゃリアルだった。」って、話さなきゃ。しばらくはその時を本気で待ちながら、夢か現実かわからぬ日々を過ごしましたが、少しづつ、どうやら覚めないらしいと、思い知っています。


冷静になって、まず思ったのは、バーバがいなくなっちゃったらこの子たちはどうするんだろう、ということ。3人の母親になっても未熟で不完全なわたしを、余るほど補ってくれていたのは、母です。わたしが母に会えなくなることよりも、母に子どもたちのこれからを見せてあげられないことが、悲しくて仕方ないのです。


家族や友人たちが、こころからの言葉をかけてくれました。わたしの拠り所は母だけではないし、母の思い出はわたしだけのものではない、みんなの中に残り続けるんだと思うと、とても安心できたし、あたためられました。「どこを向いてもあなたを支える人がいるよ」と言ってくれた人がいて、本当にそのとおりだと思いました。でもね。申し訳ないけども、どこを向いても辛い。事情を知らないタクシーの運転手さんとの会話の中にすら、母を感じて辛い。


一向に暗くてごめんなさい。悲しんでいても何も変わらないことはわかっているのです。でも、悲しむことをやめてしまったら、母のいない毎日にしかわたしの居場所がなくなってしまうようで、こわい。こんなわたしを母は望んでいません。困ったなあ。
 
誰かを傷付ける発言だとしたらごめんなさい。母を亡くして、災害や戦争で◯◯人死亡、と、数字だけで伝えられることの違和感を知りました。被害の大きさを伝える手段なのかもしれませんが、誰にもはかれないほどの悲しみを、まとめて何人分と言ってしまうことに、もう少しこころを添わせた伝え方はないのかなあと考えました。とくにそれが人の手によることならなおさら。もちろん、そんなこと、なくなってしまえば一番良い。
 
告別式が終わり、火葬場に向かう車に乗り込んだ瞬間、流れてきたのは、QUEENのBOHEMIAN RHAPSODYでした。母が大好きで、上映中は8回も映画館に観に行ったほど。運転手の叔母がかけたのかと思って聞いたら、「え、なんのこと?ラジオやで?」と。昼過ぎの良い時間帯に、あの長い曲が、フルで1曲かかりました。どう考えても母の仕業。音楽って、目に見えない力の集結だと思ってきたけど、ことごとく思い知らされた瞬間でした。


さて。


母の日の日曜の夜、暗くて長くて、申し訳ない。でも、これからもきっと、わたしは、わたしという人間のどこかに、この誰にも救われない、埋められない、暗くて出口のない場所をたずさえて、生きていくんだと思います。たまにそこにスポッと落ちて、光も音も反応もないけれど、母を感じとって力を帯びて、また這い上がって、生きていくんだと思います。母の分も、子どもたちや、世界に、愛を注げるように。


母の日。母には二度と伝えられないわたしからのラブを、みんなのおかあさん、ママに、かわりに届けてください!


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2019/5/12

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