有泉智子さんのインスタグラム写真 - (有泉智子Instagram)「Suchmosの全国アリーナツアー＠神戸ワールド記念ホール。本当に素晴らしかった、というか、その音と歌の凄みと深みに圧倒されたし、とても深く深く感動した。こういうことを言うのは我ながらウザいなと思うけど、デビューの頃からずっと観続けてきたし、いろんな局面における彼らの進化も見逃すことなく追い続けてきた自負はあるけれど、でもそれでも、いつの間にこんなに凄いバンドになっちゃったんだろう、と思うぐらいに感動してしまった。最新アルバム『THE ANYMAL』は、いわゆるポップな作品ではない。今のポップスのフォーマットには当てはまらない作品だし、J-POP的なポップス論からも逸脱している作品だ。ただ、あのアルバムは、結果としてシーンに対するカウンターではあるけれど、カウンターであることを狙った作品ではない。 Life Easy。それは初期の頃からずっと彼らが謳い続けていることではあるし、現時点でもそのメッセージは変わらない。だけど、誰の人生だってそうであるように、簡単にはそうもいかない葛藤や苦しみは人生の中に立ちはだかりまくっていて、Suchmosの6人は、この1年半くらいの間にそれと向かい合ってきた。音楽が楽しくてバンドが楽しくて、だからこの6人でやってるのは間違いないことなのに、だけどいつしかそれだけじゃ進めなくなっていた日々。そんな日々と、そんなお互いと、ちゃんと向かい合って、自分自身が、そしてこの6人が一緒に音楽を鳴らし続けるために、迷い試行錯誤しながらも互いの感覚の深いところまで音の中に曝け出し突き詰めていった結果、生み落とした音楽が『THE ANYMAL』というアルバムだった。「普段の会話だけだとわかんないことも、ステージで鳴らしてるお互いの音を聴くと、あいつがどんな気持ちなのか、不思議とわかるんですよね」ーー今日の終演後、そう話してくれたメンバーがいた。そう。『THE ANYMAL』というアルバムも、今の彼らのライヴも、本当にその言葉が相応しいと思う。もちろん、ただの精神論ではなく、演奏力も表現力も、この1年ですごく上がってる。様々な要因によってモノにしてきた成長を経て、Suchmosは今、とても大きくて深い音楽の海を、とても自由に泳いでいる。 9月8日、横浜スタジアム。この数年、スタジアムやドームでライヴをやることができる日本のバンドはまた増えたと思うけれど、きっとSuchmosの浜スタは、そのどれとも違う景色を見せてくれるだろう。今日のライブを観て、その期待値は跳ね上がった。」5月26日 23時42分