彩星りおんのインスタグラム(rion.ayahoshi) - 7月21日 00時54分

柴田侑宏先生がお亡くなりになられました。
訃報を聞いてからずっと寂しくて、心がむずむずしています。
今日は宝塚の街を先生を想いながら歩きました。
もう先生はここに居ないのですね。
こうして文章を打っている今も涙が出ます。

私は音楽学校時代、玄関のお掃除担当でした。
そのお掃除手順の中に “柴田先生のお靴の準備をする” というものがありました。
目の見えない先生が授業で学校にいらっしゃった際に、すぐに履けるよう靴箱からマットの上に靴を出しておくのです。
ただそれだけの単純な作業でしたが、大先生のお靴の準備、私は何故だか少し誇らしい気持ちでした。

それから約10年、柴田先生の作品『アルジェの男』でエリザベートという役を頂きました。
ある日、稽古場の廊下で先生がおひとり。
今しかない！と思い切ってダメ出しを伺いに行きました。

どきどき。

「うん、君の声はなかなか良いよ。これからも頑張りなさい。」
さまざまな葛藤を抱え自信喪失気味だった当時の私がどれほど救われたか…。

その時10年越しに、「実は予科生の時に先生のお靴の準備をしておりました。」とお伝えしました。
照れ臭そうに「そうかー。ありがとう。」と仰った先生の笑顔、忘れません。

先生の繊細でドラマチック、そして情熱的な名作の数々、これからも多くの皆さまに愛され続けることと思います。
先生、どうぞ安らかに。大好きです。

彩星りおん

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satonoharu0508 アルジェの男のエリザベート、はまり役だなあ、と思いながら観ておりました。 素敵な柴田先生の思い出をありがとうございます。

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