山崎美弥子のインスタグラム(miyakoyamazaki) - 8月16日 10時31分


ハワイでは今日が8月15日。日本の終戦記念日。2016年の夏に書いたものをシェアさせてください。以下です。長文です。———広島に生まれてはじめて訪れました。NASAの研究者でもあったレビーの父は、かつて米国の核開発にも大きく関わっていた過去があるのだと。レビーは、おのれの信念と異なる父親の経歴を受け入れることができず、衝突してきた人生だったと。そして日本人であるわたしと出会った頃から「行ってみたい」と語っていた地、広島。
「あぁ、日本の夏の始まりってこんなふうだった。」と、空の青を見上げ、広島の案内人かなちゃん&ハルちゃんの後を遠足の日のこどもたちみたいに無邪気に皆でついて歩いて行く。
、、突然に、視界に現れた原爆ドーム。その時です。予期しなかった、今まで体験したこともないような、凄まじい波動がわたしに押し寄せて来たのです。体が震え、涙が溢れ出し、これ以上は一歩だって近づけないし、これ以上は、ここにもう、ただいることもできない。悍ましい地獄のような恐怖と深すぎる悲しみの波動。、、それと絡み合うような、崇高なる尊い祈りの波動、、。取り乱さないように、その次元に意識を合わせないように、そう、今日がごくあたりまえの遠い思い出の中の遠足の日かのように、その場を取り繕うのが精一杯でした。腹の底から、魂の底から、大声で祈りのオリを唱えたい強い衝動にかられました。でも周辺を見渡すと、なごやかなカップルや楽しそうな観光客たちがあふれてる。人っ子ひとりいない、モロカイ島のハラヴァの渓谷の中でもあるまいし、大声を張り上げることなど、あまりにも突拍子もない行為に思えて。ただ、ぎゅうっと、その力(思い)を自分の中にしまいこみ、こどもたちの手をとって歩きました。隠しきれなかった涙に「ママ、どうして泣いているの?」とたずねられながら。。
、、どこかに記して覚えておくべき出来事だと感じて、翌朝、広島から移動した美しい山口県周防大島の窓辺で、雨の落ちる青白い海を見ながらわたしは書きとめました。
 夏の広島のあの日のこと、いつ、どういうやって伝えればいいのか、わたしは戸惑っていました。でも戸惑いと同時に、不思議なきよらかな風が、わたしのこころを優しく撫でてくれている。「祈り」を諦めてない。諦める必要もない。今日からまた、今までと同じように、自分の真実を選びとって生きていきます。どの瞬間も。カウナカカイの町で、アイスクリームのフレーバーを選ぶときでさえ、わたしは自分に嘘をつかない。日々の奇跡に感動しながら。
広島の「ち」(地/血)を知るあなたたちだったからこそのホスピタリティ、どうもありがとう。かなちゃん&ハルちゃん。
夜深い黒に抱かれたモロカイ島のサンダルウッドの丘の家にて。
山崎美弥子 2016年/夏


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2019/8/16

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