綾小路翔さんのインスタグラム写真 - (綾小路翔Instagram)「昨年7月に口腔底がんのステージ4であることを公表し、同年9月に舌の全摘手術を受けたイノマーさん。  それを受け、水面下で無念の中止となった昨年の「ティッシュタイム・フェスティバル」。  満を持しての今年の開催。 本当は快気祝いのはずだった。  しかし今年の7月、口腔底がんの転移、再発が発覚した。   「それでもやる」  こうなったら地獄でもどこまでも付き合おうじゃないのって集まった20年来の盟友達。 銀杏BOYZ ガガガSP サンボマスター 氣志團 そしてイノマー率いるオナニーマシーン。  まさかと言えばまさか、当然と言えば当然ながら、そりゃあもうとんでもない祭になった。  イノマーさんが20世紀の終わりに見つけた、路傍の石ころみたいなパンクバンド達。 誰も行かない裏路地だったり、下水道だったり、獣道みたいなところばかり歩いているイノマーさんだったから見つけられたバンド達。 周囲の人間からしたら、頼まれてもいないドブさらいに精を出している変人にしか見えなかっただろう。  しかし20年が経った今、あの石ころ達は激動の時代を転がり、削られ、磨かれ、それぞれがそれぞれにしか出せない光を放ちながら、それぞれの坂道を未だ転がり続けている。  そしてこのタイミングで同じ穴ぼこの中に転がり落ちた。 渋谷La.mamaの軽く10倍以上大きい穴【Pit】に。  ぶつかり合う魂と魂。 激しく当たれば当たるほど、大きな火花が散る。 自分自身では輝けない僕らの人生を、時折僅かにでも眩しく照らしてくれるのは、いつだってこの火花だった。 膨大な熱量。耳を劈く様な歓声。 誰もがイノマーの命に呼応した。   オナマシのGIGは圧巻だった。 イノマーさんのHPなんて、ドラクエで言えば最初からステータス表示が限りなく赤に近いオレンジ色の状態。 体はガリガリに痩せ細ってんのに。顔なんて倍ぐらいに腫れ上がっちゃって、俺らでさえ一瞬誰だかわからなかったほど。 舌を全摘してるから、ステージ袖では何を喋っているかなど、正直ほぼわからない。 それでも必死で声を張り上げるその隣で、 「日本ノミナサン、コンニチハ、ポール・マッカートニーデス」 という酷い同時通訳をかますオノチン。 そうやって戯けながらも、ピョンピョンと飛び跳ねながら掻き鳴らすギターは、初めてジェットボーイズを観た時に衝撃を受けたサウンドのまま。 途中、フロントマン2人が離脱した際も、ひたすら黙々とビートを刻み続けるガンガンさん。 ステージ脇でのイノマーさんは壮絶だった。 必死でジャージを脱ぎ捨てるも、完全に動けなくなり、50過ぎのオッサンが四つん這いで体力も意識すらも失いかけている状態を、ただ見守り続けることしか出来ない我々。  どれぐらいの時間が経ったのか。 5分にも1時間にも感じた。  突如ピクピクと動き出し、悶えながら酸素ボンベにしゃぶりつき、力の限りを振り絞り、両の手を振り上げ始めた。  心の中で「頑張れ!」と「もういいよ…」の声が交錯する。  しかしまた再び倒れる。  まるで生まれたての仔馬の様に、その行為を何度も何度も繰り返し、そして遂に立ち上がった。  ヨタヨタとステージに向かう。  もしかしたら、彼は今日死んでしまうのかもしれない。  だけど俺はそんな彼を奮い立たせることも止めることも出来なかった。  それでも彼はやり切った。  再びステージ袖に倒れ込んだ彼の背中を優しくさすりながら、耳元に大きな声で話し掛け続ける銀杏BOYZの峯田くん。  本当によくやった。  鳴り止まないイノマーコール。  前日の夜に「もしアンコールが起きたら、出演者全員で出て欲しい」という旨のアナウンスはあったものの、流石にもう限界だろうと思った。  だが、またもやその白くて小さな肉塊が蠢き始めた。  ムクリと起き上がり、ステージに向かって、ヒタヒタと歩き出したのだ。  どうしてまだそんな風に弾けるのか?ってぐらいに力強いベース音を鳴らしながら、マイクに向かって何やら喚き散らす。  やっぱりなんて言ってるか聞き取れなかったけれど、とにかく俺達を呼んだことだけはわかった。  ステージに雪崩れ込む、愛すべきバカ友達の面々。  ラストナンバーは「I♡オナニー」。 会場いっぱいに舞い散る、夥しい量の使用済みティッシュ。 タニシみたいな臭いに包まれた豊洲Pit。 3000人で叫ぶオナニーコール。  もうくだらなくて、 バカバカしくて、 愛おしくて、 ただただ堪らなかった。  サンボマスターの山口さんがライブ中に言った。  「イノマーは居場所がなかった俺たちに居場所を作ってくれた」と。  心から頷いた。  次は俺らの番。  イノマーさん、俺らまだまだ無茶振りますよ。  俺がリクエストした新曲 「リンパ リンパ」 絶対作って下さいね!  BAKA is NOT DEAD!!  #ティッシュタイムフェスティバル #銀杏BOYZ #ガガガSP #サンボマスター #氣志團 #オナニーマシーン」10月23日 22時45分 - showayanocozey

綾小路翔のインスタグラム(showayanocozey) - 10月23日 22時45分


昨年7月に口腔底がんのステージ4であることを公表し、同年9月に舌の全摘手術を受けたイノマーさん。

それを受け、水面下で無念の中止となった昨年の「ティッシュタイム・フェスティバル」。

満を持しての今年の開催。
本当は快気祝いのはずだった。

しかし今年の7月、口腔底がんの転移、再発が発覚した。


「それでもやる」

こうなったら地獄でもどこまでも付き合おうじゃないのって集まった20年来の盟友達。
銀杏BOYZ
ガガガSP
サンボマスター
氣志團
そしてイノマー率いるオナニーマシーン。

まさかと言えばまさか、当然と言えば当然ながら、そりゃあもうとんでもない祭になった。

イノマーさんが20世紀の終わりに見つけた、路傍の石ころみたいなパンクバンド達。
誰も行かない裏路地だったり、下水道だったり、獣道みたいなところばかり歩いているイノマーさんだったから見つけられたバンド達。
周囲の人間からしたら、頼まれてもいないドブさらいに精を出している変人にしか見えなかっただろう。

しかし20年が経った今、あの石ころ達は激動の時代を転がり、削られ、磨かれ、それぞれがそれぞれにしか出せない光を放ちながら、それぞれの坂道を未だ転がり続けている。

そしてこのタイミングで同じ穴ぼこの中に転がり落ちた。
渋谷La.mamaの軽く10倍以上大きい穴【Pit】に。

ぶつかり合う魂と魂。
激しく当たれば当たるほど、大きな火花が散る。
自分自身では輝けない僕らの人生を、時折僅かにでも眩しく照らしてくれるのは、いつだってこの火花だった。
膨大な熱量。耳を劈く様な歓声。
誰もがイノマーの命に呼応した。


オナマシのGIGは圧巻だった。
イノマーさんのHPなんて、ドラクエで言えば最初からステータス表示が限りなく赤に近いオレンジ色の状態。
体はガリガリに痩せ細ってんのに。顔なんて倍ぐらいに腫れ上がっちゃって、俺らでさえ一瞬誰だかわからなかったほど。
舌を全摘してるから、ステージ袖では何を喋っているかなど、正直ほぼわからない。
それでも必死で声を張り上げるその隣で、
「日本ノミナサン、コンニチハ、ポール・マッカートニーデス」
という酷い同時通訳をかますオノチン。
そうやって戯けながらも、ピョンピョンと飛び跳ねながら掻き鳴らすギターは、初めてジェットボーイズを観た時に衝撃を受けたサウンドのまま。
途中、フロントマン2人が離脱した際も、ひたすら黙々とビートを刻み続けるガンガンさん。
ステージ脇でのイノマーさんは壮絶だった。
必死でジャージを脱ぎ捨てるも、完全に動けなくなり、50過ぎのオッサンが四つん這いで体力も意識すらも失いかけている状態を、ただ見守り続けることしか出来ない我々。

どれぐらいの時間が経ったのか。
5分にも1時間にも感じた。

突如ピクピクと動き出し、悶えながら酸素ボンベにしゃぶりつき、力の限りを振り絞り、両の手を振り上げ始めた。

心の中で「頑張れ!」と「もういいよ…」の声が交錯する。

しかしまた再び倒れる。

まるで生まれたての仔馬の様に、その行為を何度も何度も繰り返し、そして遂に立ち上がった。

ヨタヨタとステージに向かう。

もしかしたら、彼は今日死んでしまうのかもしれない。

だけど俺はそんな彼を奮い立たせることも止めることも出来なかった。

それでも彼はやり切った。

再びステージ袖に倒れ込んだ彼の背中を優しくさすりながら、耳元に大きな声で話し掛け続ける銀杏BOYZの峯田くん。

本当によくやった。

鳴り止まないイノマーコール。

前日の夜に「もしアンコールが起きたら、出演者全員で出て欲しい」という旨のアナウンスはあったものの、流石にもう限界だろうと思った。

だが、またもやその白くて小さな肉塊が蠢き始めた。

ムクリと起き上がり、ステージに向かって、ヒタヒタと歩き出したのだ。

どうしてまだそんな風に弾けるのか?ってぐらいに力強いベース音を鳴らしながら、マイクに向かって何やら喚き散らす。

やっぱりなんて言ってるか聞き取れなかったけれど、とにかく俺達を呼んだことだけはわかった。

ステージに雪崩れ込む、愛すべきバカ友達の面々。

ラストナンバーは「I♡オナニー」。
会場いっぱいに舞い散る、夥しい量の使用済みティッシュ。
タニシみたいな臭いに包まれた豊洲Pit。
3000人で叫ぶオナニーコール。

もうくだらなくて、
バカバカしくて、
愛おしくて、
ただただ堪らなかった。

サンボマスターの山口さんがライブ中に言った。

「イノマーは居場所がなかった俺たちに居場所を作ってくれた」と。

心から頷いた。

次は俺らの番。

イノマーさん、俺らまだまだ無茶振りますよ。

俺がリクエストした新曲
「リンパ リンパ」
絶対作って下さいね!

BAKA is NOT DEAD!!

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2019/10/23

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