北欧、暮らしの道具店さんのインスタグラム写真 - (北欧、暮らしの道具店Instagram)「【スタッフコラム】「好き」と素直に言えなかった「プリン事件」 . - - - - - - - - - - - - 幼少期から自然と好きなものをみつけてきた私ですが、最近、はっきりと「好き」への意識を考えさせられた出来事がありました。  それは前職で撮影時の弁当が余ったときのこと。  そのお弁当には、おまけでプリンがついていました。  いつもはデザートなんてついていないので、内心大喜び。  素朴な味の甘いプリンでしたが、それが美味しくてペロリといただき、「美味しいな」「好き」だなと感じたのです。  撮影先から帰社し、オフィスで仕事をしていた先輩方にいつものように「お弁当余っていますがどうですか?」とオススメ。  なんとプリンがついてますよ!という吉報を伝えたい、でも味の素朴さがお気に召さないかも……などと妙な気を使い、その時、咄嗟の言葉選びが苦手な私は「変なプリンもありますよ」と言ってしまったんです。  しまった。「えー変なら要らないかな~」と怪訝な顔をする先輩方。  私はそのプリンを「好き」だと思ったのに、一般的にみたらチープな味かもしれない、とうっかり「変な」と紹介してしまいました。  それを聞いて、快く受け取れない先輩。食べてもらえないプリン。美味しかったのに伝えられなかった虚しい自分。だれもがアンハッピー。 . 「好き」だと思ったプリンに対して、なんて失礼なことをしてしまったんでしょう。 . 「おいしいプリンですよ」と紹介していたら、もしかしたら先輩方も、美味しいねと言って食べてくれたかもしれないのに。  その日の帰り道、その日の会話を反省しながら「好き」という素敵な感情について考えていました。  そういえば以前、友人の会話に「好き」という言葉を見つけるたびに、じゃあそのぶんだけ「嫌い」があるの?と怖くなっていた時期がありました。自分が「好きだ」と思うものを否定されるのが怖かったんです。  でも「好き」じゃないからといって「嫌い」だとも限らない。  それに、たとえ「嫌い」だったとしても、他の人が好きじゃないからといって自分の「好き」は薄れてしまうものでしょうか? いや、そうではないはず。  他の人に否定されても、私はきっとあのプリンが好きだ。 . 「このプリン好きです」と素直に言えなかったのは、「好き」に同意してもらえないのが怖いという私のエゴだった。  そう気がついた時、思ったのです。 . 「好き」は他人が測れるものではないからこそ、まっすぐ肯定できるひとになりたい。  相手が自分と同じものを好きかどうかはわからなくても、私はこれが好きだ、と言える人でありたい。それが好きなものへの礼儀だろう、と。 . 「プリンいかがですか? わたしは好きですよこの味」 . そう言えたらよかったな。 . 「好き」って、心の動くとても素敵な感情だと思います。  大人になっていくごとに出合う機会が減っていく「好き」という気持ち。大切にしたい、偽らずにいたい。  嫌いには敏感でなくても、好きには敏感に。毎日いろんなものやことに心を動かして暮らしていたいです。 . (写真は、スーパーで買えるプリンの中で一番好きなプリンです) . (スタッフ鈴木) . #スタッフ#コラム#暮らしを楽しむ#日々の暮らし#プリン#すきなもの#北欧#暮らし#お買い物#北欧暮らしの道具店#北欧暮らしの道具店」10月27日 7時00分 - hokuoh_kurashi

北欧、暮らしの道具店のインスタグラム(hokuoh_kurashi) - 10月27日 07時00分


【スタッフコラム】「好き」と素直に言えなかった「プリン事件」
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幼少期から自然と好きなものをみつけてきた私ですが、最近、はっきりと「好き」への意識を考えさせられた出来事がありました。

それは前職で撮影時の弁当が余ったときのこと。

そのお弁当には、おまけでプリンがついていました。

いつもはデザートなんてついていないので、内心大喜び。

素朴な味の甘いプリンでしたが、それが美味しくてペロリといただき、「美味しいな」「好き」だなと感じたのです。

撮影先から帰社し、オフィスで仕事をしていた先輩方にいつものように「お弁当余っていますがどうですか?」とオススメ。

なんとプリンがついてますよ!という吉報を伝えたい、でも味の素朴さがお気に召さないかも……などと妙な気を使い、その時、咄嗟の言葉選びが苦手な私は「変なプリンもありますよ」と言ってしまったんです。

しまった。「えー変なら要らないかな~」と怪訝な顔をする先輩方。

私はそのプリンを「好き」だと思ったのに、一般的にみたらチープな味かもしれない、とうっかり「変な」と紹介してしまいました。

それを聞いて、快く受け取れない先輩。食べてもらえないプリン。美味しかったのに伝えられなかった虚しい自分。だれもがアンハッピー。
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「好き」だと思ったプリンに対して、なんて失礼なことをしてしまったんでしょう。
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「おいしいプリンですよ」と紹介していたら、もしかしたら先輩方も、美味しいねと言って食べてくれたかもしれないのに。

その日の帰り道、その日の会話を反省しながら「好き」という素敵な感情について考えていました。

そういえば以前、友人の会話に「好き」という言葉を見つけるたびに、じゃあそのぶんだけ「嫌い」があるの?と怖くなっていた時期がありました。自分が「好きだ」と思うものを否定されるのが怖かったんです。

でも「好き」じゃないからといって「嫌い」だとも限らない。

それに、たとえ「嫌い」だったとしても、他の人が好きじゃないからといって自分の「好き」は薄れてしまうものでしょうか? いや、そうではないはず。

他の人に否定されても、私はきっとあのプリンが好きだ。
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「このプリン好きです」と素直に言えなかったのは、「好き」に同意してもらえないのが怖いという私のエゴだった。

そう気がついた時、思ったのです。
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「好き」は他人が測れるものではないからこそ、まっすぐ肯定できるひとになりたい。

相手が自分と同じものを好きかどうかはわからなくても、私はこれが好きだ、と言える人でありたい。それが好きなものへの礼儀だろう、と。
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「プリンいかがですか? わたしは好きですよこの味」
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そう言えたらよかったな。
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「好き」って、心の動くとても素敵な感情だと思います。

大人になっていくごとに出合う機会が減っていく「好き」という気持ち。大切にしたい、偽らずにいたい。

嫌いには敏感でなくても、好きには敏感に。毎日いろんなものやことに心を動かして暮らしていたいです。
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(写真は、スーパーで買えるプリンの中で一番好きなプリンです)
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(スタッフ鈴木)
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2019/10/27

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