佐藤友子のインスタグラム(tomokosato_hokuohkurashi) - 11月27日 14時36分
#佐藤の気まぐれ日記 につづくインスタコラム企画を。
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当店のメールマガジンで、毎回スタッフとバトンみたいに担当を回しながらコラムを書いています。
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わたしも時おり書かせてもらっているのですが、今日はそんなメルマガコラムの中からこちらに転載してご紹介するのを試してみようかなと。よかったらお付き合いくださいね。
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「とっさ」に弱いのならば……。
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先日、とあるスタッフの退職があって
そのスタッフを囲んだ送別会が開かれた。
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おいしい料理をみんなで囲みながら
「あのときはあんなことがあったね」
「あの日に話したことが忘れられない」
とか、そんな話に花が咲いた。
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なかでもそのスタッフが
もっとも思い出深かったという
エピソードにこんなものがあった。
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「クラシコムが掲げている
『フィットする暮らし、つくろう』という
メッセージを自分なりにどう理解したらいいのか?
モヤモヤと悩んでいたときに上司に相談したら、
自分もすぐに答えられないから
ひと晩考えさせてと言われた」
と。
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そのときに明確な答えが貰えなくても
「ひと晩考えさせて」と言われたことのほうが
ずっとずっと信頼に繋がったと。
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上司の立場であったスタッフ当人としては
自然にそう答えたのかもしれないけれど
それを自然とやるというのは
なかなかに難しいことじゃないかと思う。
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「え?大事なことなのにすぐに答えられないの?」
って思われちゃうかもしれないのだから。
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でも、ちゃんと考えて答えるからという
姿勢だけを見せて
その日はいったん終わるというのも
ひとつの勇気だな~と、
わたしもスタッフのあり方からなんだか
教えてもらったような気持ちになりながら
そのエピソードに耳を傾けていた。
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わたしの元にも日々いろんな質問がやってくる。
「店長はどうしてそう思うのか?」
「それをやったほうがいいと思うのは
どうしてなのか?」
「やらないと決める理由はなにか?」
ひとつひとつ考えに考えていることだから
咄嗟(とっさ)に聞かれて
答えられないわけないと思うのに、
満足に答えることができないシーンも
いっぱいあるのが事実だ。
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そう、咄嗟に、たいへん、弱いのだ。
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答えなきゃという使命感や責任感のほうが
先に立ってしまって
本当はそう思ってたっけ?みたいなことを
答えてしまったように思って
あとで後悔することもある。
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諦めているわけではないが、
でも、たぶん、ほんとのところは諦めているのは
咄嗟に今後強くなることは
ないだろうなということ。
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だから、咄嗟に聞かれたことで
ちゃんと答えたいけど
今は分からないということは
さっきの上司の立場であるスタッフのように
「ひと晩考えてみるね」とか
「わたしも考えてる途中なんだよ」と
言ってみたいなと思う。
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そして、もし、
「あ、答えたはいいけど
ちょっとばかり違うこと言っちゃったな。
本当に伝えたいのはこっちだったな」と、
あとで思うことがあったら、
なにかの機会に、
きっとやってくる次のチャンスに、
そのテーマについてちゃんと話してみる。
そんなふうにやっていくしかないかなと思う。
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諦めているから、諦めない。
みたいな感じだろうか。
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なかなかにそれって難しくって
繊細な粘土細工や和菓子のように
まだまだ人として
練り上げられていく必要がありそうだなと
自分の未来を遠い目で眺めるような
気持ちでいる。
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2019/11/27