猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 12月7日 22時25分

一人暮らし（猫はおる）の妙齢時間。

誰しも人生の時間をどう使ってもいいことに基本はなっている。ただ、さまざまな選択の結果、自ら選び取ったはずのものが、自分を縛りつけることになる。選んで、縛られ、責任を果たしながら、自分をもう少し自由にしてやろうともがいてみたりもする。

なにひとつ選ばないと、人は限りなく自由でいられる。かわりに、茫漠とした孤独と存在の意義がつきつけられる。

ふと、目を閉じて、今私が携わっている仕事や責任のすべてをほったらかして旅に出たら…と想像してみることがある。

想像は、ぜったいにそれをしないという確信があるからこそ面白い。私がすべてを放って旅に出ても、誰も死んだり、または死ぬほど困ったりはしないだろう。猫以外は。すると、自分は本当にたいしたことを普段していないのだと気がつく。価値のなさそうな自分の行いを卑下するのでなくて、この想像ごっこは、ちょっとだけ自分を軽やかな気持ちにしてくれる。

まるでインスタントコーヒーを飲むかのような、手軽な自己解放なのかもしれない。

#東京下町時間

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