寺川俊平さんのインスタグラム写真 - (寺川俊平Instagram)「* 真冬の、東京に、帰ってきた。 ほんの2日前 ラジャマンガラスタジアムのピッチサイドで 30℃・80%を示す気温計を目の前に 文字通り手に汗握りながら 放送席の隙間目掛けて言葉を選んでいたのだから どこか不思議な気分になる。  僕たちが、思いを寄せた 日本代表は、破れ去った。  確かに、オリンピックの出場権は持っている。 海外組はほとんどいない。 オーバーエイジ枠を本番では使える。 だから、仕方ない。かける思いが違う。 そんな論調もあるようだけれど、 選手たちは、 大会前 選手たちだけで集まって アジア王者になることを目標に決め、戦っていた。 そして必死にもがいていた。  1番大変なのも、1番悔しいのも、選手たち。 僕たちはただ、それを伝えているだけ。 そんなのは頭ではわかっているんだけれど やっぱり、近くにいて、 毎日取材して、言葉を発していると 思いを重ねるようにはなってくる。 悔しさが、こみ上げてきた。  3戦目の試合後、解説陣との食事。 かつて、日の丸を背負って戦い 日本サッカーの礎を築いた松木さんと中山さん。  2人もまた、苦虫を噛んだような顔をしていた。 いや誰よりもこの2人が悔しがっていた。  そして中山さんが言った。 「臥薪嘗胆なんだよ」 「今は悔しいのは当たり前、  俺たちも含めてこの悔しさを  いかに忘れないかが大事なんだ」  負けたくて負ける選手はいない。 だから2人とも選手やスタッフに対し 厳しいことを言うことはあっても 悪く言うことは決してない。 そこには常に、愛がある。 なによりも2人は、 日本代表として戦える 喜びも怖さも味わってきた人たちだ。 だから選手たちの悔しさが 我がことのようにわかるんだろう、そんな気がした。 情ともまた違う、悔しさが言葉になって溢れ出ていた。  五輪で金メダルを目指す「最強世代」が アジアでグループステージ敗退。 オリンピックイヤーの一歩目は 苦しく、辛い一歩だったかもしれない。 けれど、この一歩はきっと日本サッカーにとって とても意味のある一歩になるんじゃないだろうか。 そう思うと、その瞬間を目の当たりにできたことは 僕のアナウンサー人生にとっても 大きな経験だったんだと、今思う。  1月のバンコクの暑さは、夏の東京と似ていた。 この寒さの先に待つ灼熱の東京で、 輝く選手たちの姿が、今から待ち遠しい。  #長文失礼しました」1月18日 4時48分 - shumpei_terakawa

寺川俊平のインスタグラム(shumpei_terakawa) - 1月18日 04時48分


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真冬の、東京に、帰ってきた。
ほんの2日前
ラジャマンガラスタジアムのピッチサイドで
30℃・80%を示す気温計を目の前に
文字通り手に汗握りながら
放送席の隙間目掛けて言葉を選んでいたのだから
どこか不思議な気分になる。

僕たちが、思いを寄せた
日本代表は、破れ去った。

確かに、オリンピックの出場権は持っている。
海外組はほとんどいない。
オーバーエイジ枠を本番では使える。
だから、仕方ない。かける思いが違う。
そんな論調もあるようだけれど、
選手たちは、
大会前
選手たちだけで集まって
アジア王者になることを目標に決め、戦っていた。
そして必死にもがいていた。

1番大変なのも、1番悔しいのも、選手たち。
僕たちはただ、それを伝えているだけ。
そんなのは頭ではわかっているんだけれど
やっぱり、近くにいて、
毎日取材して、言葉を発していると
思いを重ねるようにはなってくる。
悔しさが、こみ上げてきた。

3戦目の試合後、解説陣との食事。
かつて、日の丸を背負って戦い
日本サッカーの礎を築いた松木さんと中山さん。

2人もまた、苦虫を噛んだような顔をしていた。
いや誰よりもこの2人が悔しがっていた。

そして中山さんが言った。
「臥薪嘗胆なんだよ」
「今は悔しいのは当たり前、
 俺たちも含めてこの悔しさを
 いかに忘れないかが大事なんだ」

負けたくて負ける選手はいない。
だから2人とも選手やスタッフに対し
厳しいことを言うことはあっても
悪く言うことは決してない。
そこには常に、愛がある。
なによりも2人は、
日本代表として戦える
喜びも怖さも味わってきた人たちだ。
だから選手たちの悔しさが
我がことのようにわかるんだろう、そんな気がした。
情ともまた違う、悔しさが言葉になって溢れ出ていた。

五輪で金メダルを目指す「最強世代」が
アジアでグループステージ敗退。
オリンピックイヤーの一歩目は
苦しく、辛い一歩だったかもしれない。
けれど、この一歩はきっと日本サッカーにとって
とても意味のある一歩になるんじゃないだろうか。
そう思うと、その瞬間を目の当たりにできたことは
僕のアナウンサー人生にとっても
大きな経験だったんだと、今思う。

1月のバンコクの暑さは、夏の東京と似ていた。
この寒さの先に待つ灼熱の東京で、
輝く選手たちの姿が、今から待ち遠しい。

#長文失礼しました


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2020/1/18

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