平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 1月24日 20時22分
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『その先に待つもの』
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「俺と寝てみない?」
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数回程度会っただけの男にそう言われ
なんともスマートにホテル街に連れて行かれる。
きっとこれが愛のないセックスってやつになるのかな。
頭の片隅でぼんやりと思う。
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でも彼の落ち着いた低い声と煽るような目線、
そして骨張った長い指先が妙にセクシーで
この人なら……と本能的に感じた。
もちろん、お酒が回った甘苦しい思考もそれを助けた。
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外のネオンがそのまま続いているような
それだけを目的とした部屋に入ると、
いきなり脳が現実に引き戻され緊張が走る。
先にベッドに腰かけた彼はそんな私の気持ちを察するように笑顔で手招きした。
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「こっちおいで」
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黙って彼の隣に座ると
彼はゆっくりと私に触れ始めた。
外気で冷たくなった指先が首筋に触れて
ゾクリと体の中の細胞が粟立つ。
彼はその手を紅潮した耳元に添えて
ゆっくり引き寄せ唇を重ねた。
ついばむように細かく、そして
小さく吸ったり優しく舐めたり……
まるで私の想いに耳を傾けているような、
あるいは何かを試すかのような。
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(丁寧なキス……)
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ねっとりと舌を絡めとられながら
気付けば下着姿になってベッドに押し倒されていた。
長い愛撫は快楽の蕾を次々と開かせる。
不思議なほど羞恥心は皆無で、
ただ欲望だけが触れられるたびに増幅していく。
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「……ここ?」
「あ……そこ、だめ……あっ」
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感じるまま喘ぐ私の声に応えるかのように
彼はその動きを激しくしていく。
するとふと目が合った。
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何、その目……
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彼の私を見つめる瞳は、どこか切なさと
慈しむような優しさに溢れていて
初めて胸が大きく高鳴った。
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「あ、あたしのこと、好きなの……?」
思うより先に言葉に出てた。
彼は少し驚いたように一度動きを止めた。
「……俺にとってセックスと好きは同義じゃないんだ。ただきみと寝たいと思った。今のきみはドキドキするくらい可愛くて、幸せな気持ちだよ。……続き、いい?」
そう言って、私の返事を待つことなく
躊躇なく自らも溺れていく。
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私はそれ以上考える余地もないまま、
ひたすら深くて暗い、海の底に堕ちていった。
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愛のないセックスから愛は生まれるのか。
そんな事を考えて書いてみました。
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後になってキッカケがなんだったかというのは分かるもので、いつどんな瞬間に心が動くかなんて始まってみなければ分からなかったりしますよね。
相手ありきの恋愛において、いつも相手次第でいると見失いがちな感情。まずは自分の心と対話することはいつの瞬間も大事です!
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(※そうは言っても素性の知れない相手とのワンナイトはリスクが多いのでオススメはしませんよ。男女共に)
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ちなみに余談ですが、ラブホテル描きたくて色々と全国のホテルを検索したりして研究しました(笑)結構驚くような部屋も見つけて想像力掻き立てられたー😂あまりこういうタイプのお部屋は今少ないかもだけど、絵にするならゴージャスにしたくてこんな事になりました(笑)
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2020/1/24