中野義仁のインスタグラム(horiyoshi_3) - 6月22日 23時49分
おめでとうございます。
この度、
"梵天太郎師"原作、脚本、主演、カルーセル麻紀も共演した幻の映画がDVDとして復活する運びとなった。
素晴らしい事である。
昭和を駆け抜けた刺青界の風雲児。梵天太郎師との想い出。
私達の大先輩で刺青界に於ける先駆者としてその言動に対して是非を問われた業界の異端児。
映画、芸術家、劇画家、作家、脚本家、役者、刺青師、などなど様々な顔を持ち政治家からアウトロー迄幅広い人脈を広げて、それ迄日陰の存在であった刺青に陽光を当てた大功労者の一人でもある。
梵天師の言動は現在になって改めて認められる時期に来ているのではないだろうか?
何事にも先見性を持ち、突出した行動力を活かして刺青をメジャーの世界に引き出した功績は偉大だと思う。
いまから50年以上前、当時の横浜彫よしの仕事場には多くの刺青師達が集まっていたが初代の性格からか玄関には彫よしの看板一枚さえ掛かっていなかった。それを見た梵天太郎師がある日
横浜彫友会事務所
と書かれた素朴な看板を贈呈してくれた。
今では私の大切な宝物の一つでもあり資料館に展示させて頂いております。
因みに梵天師の右腕の唐獅子牡丹の五分彫りは二代目彫よし22歳頃の仕事である。
梵天師は腰が低く懐の大きな人物で良く後輩を引き立ててくれた。
梵天師の先輩にあたる作家の加多こうじ氏の自宅で毎年行われる劇画家仲間の飲み会に合流させて頂いた事もあった。
或るパーティーの流れで竹中労氏などと浅草の小料理屋で一献酌み交わした一夜など遠い日を懐かしく思い出す。
昭和は遠くなり街並みも文化も変わって行きつつあるのは寂しい気がするけれど令和の時代になって梵天師伝説が改めて大蘇して来た事は何よりも喜ばしい事である。
時代は人を残し、人は時代を残す。
千伏万拝。
合掌。
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2020/6/22