猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 7月14日 13時58分

バングラディシュの首都ダッカ。反政府活動に関わったことから、チェスの天才と謳われた息子ファヒムが誘拐されそうになり、家族の未来をかけてファヒムを連れ、フランス・パリへ政治亡命する父。

ものすごい速さでフランス語を習得し、懸命に人生を切り開こうとする少年ファヒムの健気さに涙が止まらなかった。

舞台となるパリ郊外のクレテイユは、1960年代から首都近郊のベッドタウンとして開発され、教育・社会福祉に手厚いエリアだ。そこでファヒムは元チェス棋士のシルヴァン・シャルパンティエ（ジェラール・ドパルデュー）とその仲間たちに出逢う。

人間関係に不器用なシルヴァンと、何一つ持たない難民のファヒムは心を開きあい、フランス全土を驚かせる歴史的快挙を成し遂げていく。

2011〜12年にフランスで起きた実話を元にした《ファヒム パリが見た奇跡》。こんな夢薄い時代だからこそ観れてよかった作品。

こんないい話が、この世界にはまだ存在しているっていう希望が胸に灯る。あたたかく素直な涙を流して、人間らしい感情にたくさんの方が震えて欲しい。

ちなみに、この映画でのドパルデュー、今まで出演したどの映画よりも好き！

8月14日（金）より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。

#猫沢映画館　#ファヒムパリが見た奇跡

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