SPURのインスタグラム(spurmagazine) - 7月17日 22時00分

今年2月のGUCCIのショーを覚えていますか？ バックステージの様子をそのまま表舞台に設置し、ルックができるまで、つまり「夢の仕掛け」のプロセスを開示した試みは、いわゆる完成形に慣れ親しんできたオーディエンスに新鮮な驚きをもたらしましたよね。

実はあのショーは、アレッサンドロ・ミケーレによる「フェアリーテール 三部作」の幕開けだったのです。

二部は5月に発表された広告キャンペーン。オーケストラから指揮者がいなくなると、どんな音楽が生まれるのか？　予測不能で、不完全な美への挑戦とは？　アレッサンドロはあえてディレクションをすることをやめ、モデルたち自身にイメージを創り上げるよう促したのです。結果、見たことのない動物たちと人間とのユートピアが生まれ、私たちに新しい夢を見せてくれました。

今日の午後、編集部にこんな箱が届きました。トウモロコシ、ピーマン、オクラ、梨……地産の旬の野菜や果物です。いずれもオーガニックで育てられたもの。無骨なかたちも自然そのまま。これは15時からスタートした、グッチのデザインオフィスから中継されている広告キャンペーンのバックステージの様子、つまりフェアリーテールの第三部、「最終章」にちなんだギフト。そこから感じられるのは、大地の恵みへの敬意そのものです。

最新コレクションを着用するモデルは、今回はコレクションを創り上げた人たち！デザインオフィスのメンバーたちです。アレッサンドロはこう語っています。
「今のファッションの世界が守り続けているルール、役割、そして昨日への疑問を呼び起こしたいと考えています。必然的に偏った見方になっていたり、意図的に歪めた部分もあります。それは、足場を解体し、物事を反転させ、人々の視線をどこか別の場所に移し、美の神秘に名前を与えているルールに挑むという不利なゲームでしたが、私にとって愛に満ちた道に進むために必要なことだったのです。その道は進むほどに、新たな疑問を投げかけ混乱させ、そして新たな直感を生み出してきました。実のところ私は、今日お届けするエピローグは序曲のようでもあると感じています。それは、たどり着くと新たな景色が広がる分水嶺のように、私たちが思い描く未来へと向かうための出発点となるのです」。

#GucciEpilogue のライブストリーミングは、7月17日22時現在、GUCCIのYouTubeアカウントのほかGucci.com、GUCCIのTwitter、Gucci App、Gucci Facebookでも配信中。日本時間の7月18日朝3時まで続きます。見逃すわけにはいきません…！　

来週火曜日発売のSPUR9月号のカバーは、上白石萌音さんがまとうGUCCIのプレフォールのカフタンドレスです。心地よいリネン地にピンク色のレースがやさしいコントラストを描き、22歳のピュアな魅力を引き出します。
今年の２月、グッチは野生生物保護活動を支援するライオンズシェア基金に加盟しました。キャンペーンに動物を起用した場合、広告媒体費の0.5％が寄付される仕組みです。ほかにも、地球環境保全や野生のトラやカシミヤヤギの生態系と生息地を守る活動も行なっているグッチ。
自然と動物は、グッチのクリエーションにとって大きなインスピレーション。アレッサンドロ自身も2匹の愛犬と暮らし、ときにアイコンとして商品に登場することもありますよね。
自然保護、動物保護へ情熱を傾ける姿は、同じ地球の住民である私たちの自然観を見つめ直すきっかけを与えてくれます。ペットをバディとして尊重し、かけがえのない人生の中で共存する姿を、SPURは心から応援します。9月号もぜひご覧ください。
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