佐藤友子のインスタグラム(tomokosato_hokuohkurashi) - 8月16日 14時17分
読めて心から良かったと思える一冊。
わたしは著者の川崎淳与さんにお会いしたことがない。
本当に素敵な方だというお話をあちこちで読んだり聞いたりしていた。
いつかお会いできるチャンスがあったら嬉しいなぁと願っていたのだけれど、この本の発行日の前日に旅立たれこの世界での生を全うされたことを知った。
注文していた本が手元に届き、まっさきに表紙の川崎さんの佇まいに惹きつけられた。
「はじめまして」「はじめてお目にかかります」と挨拶をするような気持ちで1ページ1ページ読んだ。
最後はじんわりとした涙が溢れて止まらなかった。
どうしてだろう?
それはもうお会いするチャンスがなくなってしまったことへの哀しさだけではなかった気がする。
人はいくつになっても、どんなに経験や年齢を重ねても、学ばなければいけないことがあり続けるのよ。
これは善だと信じてやっていたことがひっくり返るような経験が80代になってもあるのよ。
と、川崎さんから語りかけられているような気がしたからかもしれない。
いま44歳のわたしは、ときに随分と年齢を重ねたような気でいる瞬間があったりするが、なんだかそれらがとってもとっても恥ずかしくなってしまった。
そして、まだまだこれから先も、学ばなきゃいけないことで溢れてるのかと思ったら「完成された」というゴールが恐らくないことと、満足のいく完成がなくともそこまで何度も気づかされたり学び直したりしながら歩きつづけなければいけないことに気が遠くなりそうにもなった。
でも、みんなが歩むその道のりを謙虚に最後まで歩まれた川崎さんの言葉はきっとなにかが完成されていて、だからわたしは宝物みたいに感じて涙が出てきたんだろうと思う。
この先も、本棚のなかで、ずっと宝物として大事に持ちつづけます。
[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)
>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する
4,867
27
2020/8/16