林信行さんのインスタグラム写真 - (林信行Instagram)「#Polyhedron by @HirokOtake starts Aug 31st. @elephantstudiojapan  8月31日から #ElephantStudio で日本画家 大竹寛子さんの個展 「 多面体 — Polyhedron 」が始まります。一足先にプレビューに行ってきました。 大竹寛子さんと言えば思い浮かぶ「花」や「蝶」と言ったモチーフ。  今回はそれがキャンバスの中だけでなく、ギャラリーの外壁、内壁をも埋め尽くしていて、ギャラリーでの個展と聞いて、ホワイトキューブに四角い絵が並べられているのを想像していた人はまずここで圧倒されそうです。  ギャラリーに入ると、壁を埋め尽くす蝶と花のウォールプリントに、プリントの元になった絵がまるで擬態するように飾られています。このエントランスの展示がなんともステキ。他の時間帯ではどう見えたかわかりませんが、ぜひ、晴れた日の日中の光で見て欲しい。とてもステキでした!  そこからギャラリーの奥に進むにつれ、作品のモチーフだけでなく、絵が描かれたキャンバスも丸くなったり、斜めになったりと変化を始めます。 大竹さんの作品と言えばテーマは「流動的な瞬間の中の恒常性」。「蝶よ、花よ」と言われるけれど、そのいずれも常に姿を変えうつろい続けるはかない存在でありながら、姿は変われど変わらない本質もどこかに隠し持っている。 同様にこの個展も、まるで美術館の展覧会のようなパワーを持つ展示で、歩を進めるにつれてどんどん作品が変化していくのだけれど、そのどこかに通底する大竹ワールドを感じます。 そんなことを考えながらギャラリー全体を俯瞰すると、この展示空間全体が1つの巨大作品であるかに見えてきます(いや、実際そうです)。  と、満足していると「実は2階があります」との情報。 階段を昇って2階のギャラリーに足を踏み入れると、そこはまったく別の銀世界。 蛍光灯の寒色系の光と鏡で囲まれた無機質な空間かと思いきや、その鏡が加工され(硫化され)、まるで錆のような色でダイナミックに模様が描かれている。かと思えば、別の作品では上から光を当てて、透過して描かれた蝶の影を楽しめる作品があったりと、まるで2つの個展を楽しんだかのような充実感が… 1つ1つの作品も凄いけれど、展示空間としてのまとまりのつくりこみが普通のギャラリーでの個展とは別次元で凄い濃密な時間が過ごせます。  よく蝶々はひらひらと舞うと表現します。おそらく行きたい方向は決まっていて、そちらに進んではいるのだけれど、まっすぐには飛ばずにジグザグと進んでいく。だからこそ見ていて意外性から楽しさを覚える。今回の個展の2つの空間のいずれも、まさにそんな変化し続ける意外性の楽しさが味わえました。大竹寛子さん自身の多面性が感じられる個展。  ちなみに完全に空間ごと作り込まれた今回の個展の主旨からは外れるからと別室にもう1点だけ今回、コロナ禍に描かれた作品が飾られていました。この投稿を見て気になった方は是非、そちらも覗いてみてください。大竹寛子さんの多面体の内側にある、もう1つの愛らしい面が覗いて見えるかも 😉 #多面体 #大竹寛子」8月28日 22時50分 - nobihaya

林信行のインスタグラム(nobihaya) - 8月28日 22時50分


#Polyhedron by @HirokOtake starts Aug 31st.
@elephantstudiojapan
8月31日から #ElephantStudio で日本画家 大竹寛子さんの個展
「 多面体 — Polyhedron 」が始まります。一足先にプレビューに行ってきました。
大竹寛子さんと言えば思い浮かぶ「花」や「蝶」と言ったモチーフ。

今回はそれがキャンバスの中だけでなく、ギャラリーの外壁、内壁をも埋め尽くしていて、ギャラリーでの個展と聞いて、ホワイトキューブに四角い絵が並べられているのを想像していた人はまずここで圧倒されそうです。

ギャラリーに入ると、壁を埋め尽くす蝶と花のウォールプリントに、プリントの元になった絵がまるで擬態するように飾られています。このエントランスの展示がなんともステキ。他の時間帯ではどう見えたかわかりませんが、ぜひ、晴れた日の日中の光で見て欲しい。とてもステキでした!

そこからギャラリーの奥に進むにつれ、作品のモチーフだけでなく、絵が描かれたキャンバスも丸くなったり、斜めになったりと変化を始めます。
大竹さんの作品と言えばテーマは「流動的な瞬間の中の恒常性」。「蝶よ、花よ」と言われるけれど、そのいずれも常に姿を変えうつろい続けるはかない存在でありながら、姿は変われど変わらない本質もどこかに隠し持っている。
同様にこの個展も、まるで美術館の展覧会のようなパワーを持つ展示で、歩を進めるにつれてどんどん作品が変化していくのだけれど、そのどこかに通底する大竹ワールドを感じます。
そんなことを考えながらギャラリー全体を俯瞰すると、この展示空間全体が1つの巨大作品であるかに見えてきます(いや、実際そうです)。

と、満足していると「実は2階があります」との情報。
階段を昇って2階のギャラリーに足を踏み入れると、そこはまったく別の銀世界。
蛍光灯の寒色系の光と鏡で囲まれた無機質な空間かと思いきや、その鏡が加工され(硫化され)、まるで錆のような色でダイナミックに模様が描かれている。かと思えば、別の作品では上から光を当てて、透過して描かれた蝶の影を楽しめる作品があったりと、まるで2つの個展を楽しんだかのような充実感が…
1つ1つの作品も凄いけれど、展示空間としてのまとまりのつくりこみが普通のギャラリーでの個展とは別次元で凄い濃密な時間が過ごせます。

よく蝶々はひらひらと舞うと表現します。おそらく行きたい方向は決まっていて、そちらに進んではいるのだけれど、まっすぐには飛ばずにジグザグと進んでいく。だからこそ見ていて意外性から楽しさを覚える。今回の個展の2つの空間のいずれも、まさにそんな変化し続ける意外性の楽しさが味わえました。大竹寛子さん自身の多面性が感じられる個展。

ちなみに完全に空間ごと作り込まれた今回の個展の主旨からは外れるからと別室にもう1点だけ今回、コロナ禍に描かれた作品が飾られていました。この投稿を見て気になった方は是非、そちらも覗いてみてください。大竹寛子さんの多面体の内側にある、もう1つの愛らしい面が覗いて見えるかも 😉
#多面体 #大竹寛子


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2020/8/28

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