Yukiのインスタグラム(lovableraz) - 9月27日 00時34分
【重要】犬血液型検査について
以前、事前の血液型検査の重要性について投稿しました。
その後、フォロワーさんから「獣医さんにしなくて大丈夫と言われたのでできなかった」など声をいただき…なので、
今回は、さらに詳しく!リスクを理解し飼い主自身で判断できるように調べたり聞きまくったりして、なんとかまとめました…情報散らばりすぎ😭
【①犬の血液型について】
人間は、ABO式ですが、犬の場合はDEA式で、DEA1.1、DEA1.2、DEA3〜8に分けられます。
そして、人間は持っている血液型抗原の種類で「A型、B型」とかに分類されますが、犬は1匹で複数の抗原持つため分類が大変複雑となります。
【②犬の血液型検査】
判定するのは、『DEA1.1』をもっているかもっていないかです。①で書いたように、犬の血液は大変複雑で分類するのは困難なため、『DEA1.1』を”もっているか”、”いないか”だけを確認します。
理由は、『DEA1.1』が輸血時に最も強い抗原抗体反応を起こすといわれているためです。
もってる子は「+」、もってない子は「−」となります。
そして、基本的にDEA1.1(−)は、DEA1.1(−)しか輸血を受けられません。
【③犬の輸血処置】
輸血前には必ず、「交差適合試験(クロスマッチ)」を行い、凝集(血球同士がくっつきあう免疫反応)が起こらないかどうかを検査します。
クロスマッチで問題なければ、血液型判定しないまま輸血されてるケースは多々あります。
実際に、インスタで見る輸血犬を犬募集されてる方は、ほぼDEA1.1がプラスかマイナスか書かれておらず聞いてもわからないといわれます。
そしたら、事前の血液検査って必要なの?と思われるかもですがそれは続きをお読みください😌
【④事前の血液型検査】
クロスマッチも100%ではないこと。
クロスマッチ検査は、手順が少々複雑なため30~1時間ほどかかり、検査結果は人の目で判断となります。
そして、このクロスマッチでは、急性免疫反応(すぐに出る反応)しか確認できず、遅発性免疫反応(時間経過してからでる反応)を確認することはできません。遅発性免疫反応は、輸血後~2週間後に発症します。
輸血する時は、病気や事故にあった時。
それは、既に体にリスクのある状態です。1%でもなんらかのリスク因子をいれない為に、血液型検査はしておいた方がベターです。
また、なぜ事前がいいか。
それは、緊急時に駆け込んだ病院にキットがない、またあっても使用期限が切れている、ドナー犬が複数匹来てくれた場合キットがなくなる…などトラブルもあります。
そして、事前に愛犬がDEA1.1プラスかマイナスか知ることで、通ってる病院へ確認、そして、いざとなった時に少しでも早くより愛犬に合う血液にたどり着けます。
【⑤留意点】
・過去に輸血経験がある場合
→1回目の輸血で体内に抗体が作られるため、2回目の輸血時は抗体反応が起こる確率があがります。1回目の輸血で問題なかったから、大丈夫と思い込むのは危険です。それは、たまたま体内に抗体がなかっただけ。これは、咬傷経験がある子も要注意です。2回目こそ万全な状態で輸血してあげたいです。
・クロスマッチも血液型検査も飛ばして輸血を施されそうになったら
→理由を必ず確認してください。稀ですが、それらの検査を飛ばして行う場合として、今すぐ輸血しないと死にそうなど絶対に理由があるはずです(輸血しないほうがリスクが高いケース)
・血液型検査を先生にお願いしたけど、「しなくて大丈夫」といわれたら。
→これはなんの根拠もないです。ただその先生の経験上、輸血により亡くなった子がいなかっただけ。他院へGO~!
【最後に】
犬の血液はとても複雑で、輸血後の抗体反応がしっかり調査された大規模なデータは探せませんでした。恐らくない⁉️(小規模な検査結果は見つけた。そこには、死亡は認められなかったものの急性副反応の総発生率は57 例中21.6%と書いてあった。しかし、遅発性免疫反応ついては言及無し)
また、現場の獣医のレベルもまちまちで、実際に抗体反応で亡くなったのか、輸血の原因となる病気で亡くなったのか、を判断ができていない場合もありえる。
皆さま、飼い主としては健康な時に、備えてあげるのはありですね。
また、小型犬飼育が増えたことで、輸血の頻度が以前より増え供給犬が足りなくなってる現状もあるよ…
血液型検査…だいたい5〜7千円くらいです💦
もっと安くなってもっと普及して、すぐに供給犬にたどり着くようになったらいいな。
#犬の血液型#犬の輸血#たのむでしかし
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2020/9/27