WWDジャパンのインスタグラム(wwd_jp) - 10月15日 00時40分


パリコレ取材:「ルイ・ヴィトン」の今回の会場は、LVMHが大規模な改修を進めている老舗百貨店サマリテーヌ(LE SAMARITAINE)。来年複合施設としての再オープンを前に、ガラス天井と孔雀のフレスコ画が象徴的な最上階をショーに使いました。パリコレではルーブル美術館の内外でウィメンズのショーを開催することの多い「ルイ・ヴィトン」ですが、これまでもヴァンドーム広場の旗艦店や美術館「フォンダシオン ルイ・ヴィトン(Fondation Louis Vuitton)」をオープン前に会場として使用しており、ショーはLVMHにとって重要な新ロケーションを世界に披露するメディア的な役割も果たしているのです。
 
コレクションは、メンズ・ウィメンズという枠組みに当てはまらない"ノンバイナリー(nonbinary)"な服。振り返れば、ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターのニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)は、20年春夏のショー演出にもトランスジェンダーのアーティストであるソフィー(Sophie)を起用していましたよね。ショーで披露されたのは、彼が「マスキュリンであると同時にフェミニンである」と語るジャケットをはじめ、風をまとう軽やかでゆったりしたロングコート、タックを入れて丸みのあるシルエットに仕上げたスラックス風ワイドパンツ、オーバーサイズTシャツとも捉えられるドレスなど。女性でも男性でも楽しめそうなアイテムがそろいます。ニコラのコレクションでここまで全体的にビッグシルエット&ストリートムードなのは新鮮。カジュアルな太いベルトでハイウエストをマークしたスタイリングやポップなタイポグラフィがいいアクセントになっています。
 
「あ〜、締めにエネルギッシュなショーが見られてよかった!」と思いながらホテルに帰ってデジタルでの配信をチェックすると、別の体験が待っていました。会場では緑の壁や椅子になっていたところに映像が合成され、モデルが映像の中を歩いているような不思議な世界に。リアルな空間の中にいるからこそ湧き立つ感情や視点を動かしながら見るからこそ分かる質感やディテールはもちろんあるのですが、それをデジタルでできる限り再現することを目指すのではなく、全く異なる体験を用意するとはあっぱれ!会場では緑色を背景にモデルが歩いていたので、その点ではデジタルで見ている方が面白いと感じられたのではないでしょうか。

映像とルックは @WWDジャパン のプロフィールのリンクから

(この投稿はヨーロッパ通信員による現地リポートからの抜粋です)

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2020/10/15

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