林信行のインスタグラム(nobihaya) - 2月7日 22時55分


10年前の東日本大震災で運命が変わった日本人は少なくない。かじおかみほさんもその一人。
ジャーナリストだった彼女はアーティストとなり、その後、日本人で初めてフランスナダール賞を受賞。
恵比寿のNADiff a/p/a/r/tにて、そんなかじおかみほさんの国内初個展が開かれている。
お茶で加工した印画紙の上に被写体が浮かぶ絵のような写真たちが並んでいる。

Do you open your eyes in the sea?
海の中で目を開けますか?
かじおかみほ Miho Kajioka
@ NADiff a/p/a/r/t
—2021.02.28 (Sun)

Miho Kajioka — the first Japanese artist to win the “Prix Nadar” studied art in San Francisco and Montreal but when she came back to Japan, she started her carrier as a journalist. After experiencing the Tohoku Earthquake in Japan ten years ago, she felt news cannot convey what she wanted to express and she decided to become an artist.
She explains her work, silver-halide photos processed with teas looks a bit like paintings because her roots are in paintings.

サンフランシスコとカナダのモントリオールで写真と絵画を学んだかじおかさん、帰国後は東京でブラジルのテレビ局の仕事をしていたという。10年前の3月11日も六本木で取材をしていたところ、あの地震が襲った。

衝撃を受けたかじおかさん、その後、何度か被災地に行ってその惨状を報道で伝えようとしたが、自分が伝えようと思ったものは映像や言葉では伝わらないと気がついた時に、そこに改めてアートの可能性を感じ、再びアーティストへの道を歩み始めたという。

福島の避難区域に残されたくじゃくをテーマに制作したシリーズ「And, where did the peacocks go?」で一躍有名になり、以来、ヨーロッパや北米で多く展覧会に招かれ活動しているらしい。フランスの季刊のアート雑誌、POLKA最新号でも森山大道と並びで大きく紹介されている。来月にはフランスで、東日本大震災10周年を迎えてのコメントを加えた本が再出版される。

印画紙の独特の色はお茶で加工した色。エディションはあるものの、お茶の濃淡もあり、2つとして同じ作品は作れないという。どこか絵画的にも見える作品は「自分のルーツが絵画にあるから」とかじおかさんは説明する。

運命を変えた震災から10年後、彼女はフランスに移住する予定だったが、今度はCOVID-19の影響で日本に足止めされ、おそらく震災10周年も日本で迎えることに。

タイトルの「海の中で目を開けますか?」は、初心に戻る気持ちを言葉にしたものだとのこと(解説文の写真参照)。

訪問した展覧会初日は、まだ準備中の部分もあったが、彼女の日本での仲間たちが作品をアクリル加工したサンプルを持ってきたりして、新たなチャレンジを続けていることを垣間見ることができた。

#MihoKajioka #かじおかみほ @mihokajioka
#NADiffApart


[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する

152

1

2021/2/7

林信行を見た方におすすめの有名人