中上サツキのインスタグラム(satsukinakagami) - 2月9日 10時55分

父が他界して、丁度二週間が経ちました。
SNSで報告する内容では無いと思っていたのですが、父は私のことを気にかけていないフリをしながら、いつも私の情報をコソコソと収集して密かに応援し続けてくれていたので、少しだけ父の話をこの場にさせてください。

61歳と二ヶ月。
まだまだ、最低でも後20年は生きて欲しかったです。子供が大好きで、まだいない孫の心配をしながら生活する父に、早く孫を抱っこさせてあげたかった。家のウッドデッキの木の様子を見ながら、「孫が来たら危ないなぁ」なんて言ってる父を爆笑しながら家族で眺めていた日を昨日のことのように思い出します。

お酒とタバコが大好きで、女の子が生まれたらタバコをやめるなんて言ってたらしいですが、やめてくれませんでした。こんな女の子になるはずじゃなかったと言われました。いつも言い訳がましく、自分勝手な父でもありました。夜はいつも銀座のクラブで飲み明かし、デロデロになって帰ってきてましたが、私が夜遅く帰ってくると、死ぬほど怒ってました。お母さんに。私には嫌われたくなかったようです。あぁ、お母さんもさぞこんな父で大変だったことでしょう。

悪口みたいになりましたが、そんなやんちゃな父が、好きでした。私の出演する舞台は、私のキスシーンがあった時から来なくなりました。直接は何も言ってきませんが、間違い電話のフリをして私に電話してきたり、いつも私を気にしてる父でした。

体調が悪くなってから、もう長くは無いとは思ってはいましたが、予定では、少しずつ衰弱していって、入院して、段々と…と思っていたので、一度も寝込むことの無いまま、突然いなくなったことに、未だ思考がついていきません。たまたま、前日は一緒に近所のお寿司屋さんに特上のお寿司を出前で頼んで、お家で一緒に食べました。これが最後の食事です。特上にしてて良かったね。

昨年の10月に、実家のシンバ君も16歳で虹の橋を渡りました。一緒にお墓に入れます。そこは狙わなくても良かったのになと。お母さんなんて、一人暮らしを生まれてこの方した事ないのに。

体調の面も心配だったので、本人はまだまだやる気でしたが、去年の六月に会社を辞めてもらいました。俺がもし死んだら、派手に葬式をあげてくれと言ってて、まさか緊急事態宣言中という一番派手に出来ない時に勝手にあちらへ行ってしまって、おいおい、派手に出来ないよと思っていましたが、たくさんの方からの想像以上のお花や弔辞、お香典を頂戴しまして、とても華やかな雰囲気にしてあげることが出来ました。生前お世話になった方々、本当に沢山のお心遣いを…ありがとうございました。

私は知らない方でも、父の会社の方などが、私や兄のことを知っていて、習い事から何から、家族の話を外で沢山してくれてたんだなと、父の外での人となりを垣間見ることのできる期間でもありました。

なんか、自分で発信しておきながら何を書いていいかわからないのですが、私は、父のことが大好きです、というお話しです。これからも。
徐々に整理をしていきつつ、またいつも通りSNSも活用していきますので、今後ともよろしくお願いします^_^

緊急事態宣言は延長となりましたが、皆様お身体にご留意しつつ、食べて寝て、大切な人と話して、お過ごしくださいね。

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