草刈民代のインスタグラム(tamiyo_kusakari_official) - 4月29日 00時33分
これは、ローラン・プティの「ランデヴー」という作品。16年前に踊った時のものです。
1945年に初演されたこの作品、1924年生まれのプティ氏が21歳の時に作った作品。
21って、、💦
これは、私のプロデュース公演でした。
3月5日に、パトリック・デュポンさんが亡くなられました。デュポンさんはオペラ座のディレクターも務めたフランスを代表するスターダンサーだった方。
この時はレイモンド・レベックさんと踊ったのですが、実はレイモンドが着ている衣装、デュポンさんの衣装なのです。私が着ているのはマリー=クロード・ピエトロガラさんのために作られたもの。
16年前のプロデュース公演、衣装をフィリップ・ビノさんにお願いしたのですが、ビノさんはオペラ座の衣装製作部にいらした方で、この「ランデヴー」の衣装は「もう使わないから、オペラ座から持ってきたよ!」と言って、私たちにくれたのです😱😱😱
よく見てみると、レイモンドのシャツにはDupondと書いてあり、私の衣装にはPietragallaと書いてある。
巡り巡って、オペラ座を代表するスターだったお二人の衣装が今でもうちのクローゼットにしまってあります。
何という不思議!
これ、言っていいことなのかどうか、、、と思っていたのですが、3月にデュポンさんの訃報を聞き、いつか書きたいと思っていました。
まだ20代の前半の頃、パーティでデュポンさんにも会ったことがあったなぁ。
オペラ座の衣装、ビノさんがこっそり持ってきちゃってうちにあることも、もう時効かな、と。
デュポンさんも、ピエトロガラさんも、来日した時は必ず観に行ってました。素晴らしいダンサーだったし、スターでした。
彼ら世代のスターたちに刺激されてきたけど、そういうことも今の私を作っているものの一つなのだと思う。
高い技術とか、心動かされる表現とか、
若い頃は、どんなものを見てもそこから希望や夢を見い出していた。
踊りの可能性やダンサーの可能性を信じることができたのも、優れたダンサーや振付家が、その可能性を示してくれていたから。
そして私は、今でもその可能性を信じている。それを考えると、今まで観てきた踊りや作品が、自分にとってどれだけ大きなものだったのか、と、改めて気づく。
デュポンさんのご冥福をお祈りいたします。
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2021/4/29