平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 5月23日 20時01分


『叶わぬ想い、果てるまで』


“欲しい”

ずっと願い続けた。
でもそれが叶わないことは
誰よりも私が1番、分かっていた。

＊

唾液を絡ませ激しくキスをする。
こすれ合う肌はねっとりと汗ばみ、今感じてる熱がどちらの体温なのか分からなくなる。

全身で悦びを感じる。
哀しみが悲鳴を上げる。

「朱音……」

甘く低い声で愛おしそうに私を呼ぶ。
いけない。勘違いしちゃダメ。

「きて、早く……」

いつだって私が彼を招き入れる。
主導権を持つことでその責任を背負うために。

深くまで繋がった瞬間、幸せと同時に恐怖が襲った。いつもそうだ。きっと、始まった途端に終わりを感じてしまうから。
ゆっくりと出し入れされる度、身体の奥から激しい快楽が呼び覚まされる。身体中が涙を流しながら悦びに打ちひしがれた。

「あっ……気持ち、いい……」
「俺も……ヤバイ」
「死んじゃいそう」
「……一緒に死んじゃおうか」

そんなつもり、ないくせに。

心と身体がバラバラに弾かれ離されていく。
今この瞬間に世界が終われば、永遠に一つになれる？ならいっそ、このまま終わって。

いくら身体を重ねても
全てを曝け出しても
甘い言葉を囁き合っても
喜びも悲しみも笑い合った思い出も
共有することさえ許されない。

愛ってきっと、ずっと片想いだ。
だからこんなに苦しくて
こんなに愛しいんだ。


あ……あ。もうすぐだ。
果てる。もう。終わってしまう。
いつか、この身体と一緒に想いが果てる時が来るまで、あと少し。

もう少しだけ。


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ずっと愛について書いてるけど、いまだに愛ってなんだろうと考える日々です。

「愛って片想い」

これは今回生まれた言葉。
時と場合によって、「愛」と呼ばれる感情は「幸せ」から遠くても突き進もうとする時もあり、その激しさは限りなく「恋」に近いのかもしれない。けどやっぱり恋というには大きく何かが足りないと感じるから、それを「愛」だと信じたくなる。

だから、自分が「愛」だと思えばきっとそれは「愛」なんだと思います。



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