猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 9月7日 01時12分

ちょっと出かけて帰ってくるとき、私は家で待っているキミたちを想って心が温かくなる。

帰るのが楽しみでウキウキする。そして、そんな愛が人生にあることを、心底幸せだと感謝する。

イオちゃんがいたときもそうだった。イオちゃんがいたときは、むしろイオちゃんに集中しすぎてしまっていたかもしれない。でもそれは、今考えると、彼女とすごせる時間がとても短いことを、本能的に感じていたからかもしれない。

イオちゃんはきっと「ごめんね。スーちゃん、アブちゃん。でも、私がママの愛を独り占めする時間は、そんなに長くはないから」と彼女自身も知っていたように思う。

イオちゃんがハワイに行ってから最近になるまで、私はイオのいない家に帰るのが怖かった。せっかくピガもユピも待っていてくれていたのに。

やっと家に帰るのが怖くなくなって、ピガとユピが待っていてくれることに幸せを感じられる〝イオちゃんとの出逢い以前〟が戻ってきた。しかも前よりいっそう深く、ふたりの存在を慈しむ形で。

この慈しみこそが、イオちゃんが遺していってくれた、命と愛の姿なのだ。
　
毎日少しずつ、死の弔いの岸を離れて、本来の生の領域へと戻っていく。でも、それは決して忘れるだとか薄らいでいるのではなくて、イオが遺した命を新しい形で蘇らせるイニシエーションなのだと思う。

そうして日々、大切なものを拾い上げていく。命と死の本当の姿が見えてくる。抗えない自然の掟にともなう、受け入れ難い哀しみを通り抜けた先にある、まばゆい光。

イオはその光に宿り、確かに今も生きているのだ。

私たちと一緒に。

#猫沢組　#ユピ坊　#イオちゃんフォーエバー　#猫と生きる　#少しずつ丁寧に考えて感じて私なりの答えを探していく

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