猫沢エミさんのインスタグラム写真 - (猫沢エミInstagram)「陽が落ちた途端、ものすごく冷え込んだ夕方。人形町でお弁当を買って急いで家に戻り、家にあったお惣菜を足してたくさん食べた。  それから数時間眠り込んだ。  1月が始まって短時間睡眠が続いていたから、この変な時間寝がことのほか気持ちよかった。  薔薇のお茶を淹れて、ゆっくりと飲む。日本語には〝心がほどける〟っていう表現があるけれど、美しいなと思う。心が、ほどける。本当に、ほどけるね。  膨大な社会手続きの切り替えも、8.5合目まできた感じ。毎日電話で、ネットで、書面でやり続けているのだけど、夕方になると呂律が回らなくなる。脳が悲鳴を上げているんだろう。予想はしていたけれど、実際やってみるとなかなか痺れる。とはいえ、私と猫2匹の手続など、お子さんがいらっしゃる方の海外移住に比べたら屁でもないと思う。  visaが無事に取れて、いよいよその他の手続きに入るという時、やるべきことを最初に箇条書きにしてリスト化しようと一瞬考えたのだけど、やめた。そんなものを見たら、やりたくなくなってしまうと思ったから。それで、今日やるべきことだけを箇条書きにすることと、ここ数日でやるべきことの箇条書きのふたつで進めていくことにした。  実際この方がよかった。なぜならどの手続きも、進めてみないとわからない次の段階が山ほどあったから。  昨日、ひさしぶりに彼と長電話した。日本側の手続き進行の報告と、フランスへ渡航してからの手続き確認……と、ここまで話して「わー……😭パリについたら、今度はフランス語で膨大な手続きなのかぁ……」と、絶句する私に「まかせろ。日本側のことは残念ながら手伝えないけれど、フランス側は俺がリスト化して日取りを組むから。今はシャルル・ド・ゴールに着くことだけを考えて頑張れ」と言ってくれて、本当に救われた気持ちがした。  手続きという体で行う作業も、日本からフランスへ移行する心の作業も、もう半ばを過ぎた。迷いはなく、あとは行くだけだという気持ちしかない。そしてようやく、着いた後に待っている普通の日常……彼と蚤の市に行って、素敵なアンティークの棚を探すだとか、スーパーであれこれ言い合いながら一本の美味しいワインを買うだとか、そうした楽しみに想いを巡らせはじめた。  彼が言った。「俺はキミと暮らして、普通の何気ない日常のクオリティーを上げたいんだ。贅沢や特別なことをしたいわけじゃなくて」  関係を維持するにはとても難しい、長い長い遠距離の時間を乗り越えてここまで来られたのは、こういう人だからだと再確認できた瞬間。  素敵な言葉をありがとう。  #猫沢エミのインターナショナル五十路ライフシフト  #東京下町時間」1月21日 23時27分 - necozawaemi

猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 1月21日 23時27分


陽が落ちた途端、ものすごく冷え込んだ夕方。人形町でお弁当を買って急いで家に戻り、家にあったお惣菜を足してたくさん食べた。

それから数時間眠り込んだ。

1月が始まって短時間睡眠が続いていたから、この変な時間寝がことのほか気持ちよかった。

薔薇のお茶を淹れて、ゆっくりと飲む。日本語には〝心がほどける〟っていう表現があるけれど、美しいなと思う。心が、ほどける。本当に、ほどけるね。

膨大な社会手続きの切り替えも、8.5合目まできた感じ。毎日電話で、ネットで、書面でやり続けているのだけど、夕方になると呂律が回らなくなる。脳が悲鳴を上げているんだろう。予想はしていたけれど、実際やってみるとなかなか痺れる。とはいえ、私と猫2匹の手続など、お子さんがいらっしゃる方の海外移住に比べたら屁でもないと思う。

visaが無事に取れて、いよいよその他の手続きに入るという時、やるべきことを最初に箇条書きにしてリスト化しようと一瞬考えたのだけど、やめた。そんなものを見たら、やりたくなくなってしまうと思ったから。それで、今日やるべきことだけを箇条書きにすることと、ここ数日でやるべきことの箇条書きのふたつで進めていくことにした。

実際この方がよかった。なぜならどの手続きも、進めてみないとわからない次の段階が山ほどあったから。

昨日、ひさしぶりに彼と長電話した。日本側の手続き進行の報告と、フランスへ渡航してからの手続き確認……と、ここまで話して「わー……😭パリについたら、今度はフランス語で膨大な手続きなのかぁ……」と、絶句する私に「まかせろ。日本側のことは残念ながら手伝えないけれど、フランス側は俺がリスト化して日取りを組むから。今はシャルル・ド・ゴールに着くことだけを考えて頑張れ」と言ってくれて、本当に救われた気持ちがした。

手続きという体で行う作業も、日本からフランスへ移行する心の作業も、もう半ばを過ぎた。迷いはなく、あとは行くだけだという気持ちしかない。そしてようやく、着いた後に待っている普通の日常……彼と蚤の市に行って、素敵なアンティークの棚を探すだとか、スーパーであれこれ言い合いながら一本の美味しいワインを買うだとか、そうした楽しみに想いを巡らせはじめた。

彼が言った。「俺はキミと暮らして、普通の何気ない日常のクオリティーを上げたいんだ。贅沢や特別なことをしたいわけじゃなくて」

関係を維持するにはとても難しい、長い長い遠距離の時間を乗り越えてここまで来られたのは、こういう人だからだと再確認できた瞬間。

素敵な言葉をありがとう。

#猫沢エミのインターナショナル五十路ライフシフト #東京下町時間


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2022/1/21

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