猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 2月10日 14時52分

目が覚めると雪でした。

雨に変わりそうなのを見計らって、ひどくならないうちにと区役所の出張所へ向かう。日本から籍を抜くのだ。抜いてももちろん私は日本人で、いくつかの恩恵は受けられる。海外居住者でも希望すれば日本で年金を納めることはできるけど、ここに関しては信用できないので、今日は手続きしなかった。ちなみにこれまで日本で収めた年金も、シェンゲン条約協定圏の国同士ならばスライドされるから、日本で積み立てた年金も、将来フランスできちんと受給できる。（と聞いたけど、この部分はちょっと調べてみる必要あり）

帰りしなに @utsuwa_aobado さんへ寄って、平飯茶碗とちょっとモダンな木のお椀を買う。今回、フランスへ持っていきたい器を🐈‍⬛ダンボールへ突っ込んだはいいが、到着するのは半年後……やっちまった😫そんなわけで。日本人ですもの、せめてごはんとお味噌汁、お箸と箸置きだけはきちんと日本のものを使いたいと思って。（素晴らしき漆腕を贈り物で頂いたのに、うっかり🐈‍⬛ダンボールへ入れてしまった失敗もアリ😣）

おかずはフランスの適当なお皿にしばらくは盛ってもいいけど、ごはんとお味噌汁くらいはね〜。

向こうへ行って、どのくらいで落ち着いてまた和食を作るのだろうと想像する。今度はひとりぶんじゃなくて、彼のぶんもこしらえるんだな。まぐろの漬け丼を作るとき、柚子皮がないのをどうカバーするんだろう。どうせ私のことだから、フランスの柑橘の皮を片っ端から試して、代用できるものを探すんだろう……でもやっぱり苦味が強かったりして、最終的には「やっぱ柚子は柚子だ！他じゃダメだ」なんてことになるのかな……なんて、とりとめもなく映像が浮かんでは消える。

新しい生活。あまりにも移住のあれこれが凄まじすぎて、具体的に想像するのこれが初めてだと気づいて、ちょっと笑った。

青葉堂の店主、柴田さんがショッパーにかけてくれた雨よけビニール。「猫沢さん、外国だとこういう雨よけかけるのってしないんですかね？　以前海外の方がこられたときかけて差し上げたら、ワオ！みたいな反応されて」とおっしゃっていた。

びっくりでしょうね。日本人のこの細やかさ。四季折々の天候への対応や、相手の少し先の未来まで慮る配慮とか。

私はフランスに住んでも日本人だし、フランス人にはなれないし、なるつもりもない。丁寧で細やかで優しい心は生涯持ち続けるつもり。それでいて、フランス人のたくましさやおおらかさを吸収できたらいいなと思う。

#東京下町時間　#猫沢エミのインターナショナル五十路ライフシフト #猫沢銘店

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