平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 4月6日 20時09分
『スイートドリーム』
その日私は、運命ってあるんだと思った。
高校の同窓会。7年ぶりの顔ぶれ。
こうなる予感はあった。
好きだった人に再会すれば、記憶の扉は嫌でも開く。
自然と隣の席になったのは、きっと偶然なんかじゃない。
あの頃と変わらない、少し困ったような優しい笑顔。
下がった目尻には、8年の時を思わせる濃いシワが刻まれていた。
ずっと、ドキドキしていた。
どうしようもなく胸が熱くなって
当時の、苦しい位抱えていた"好き"の気持ちが溢れ出す。
「あ、柳沢さん?久しぶり!」
彼は、空いた時間を感じさせない位自然に笑いかけてくれた。
「合唱祭の指揮やったよね?!めっちゃプロ並みですげー!って思ったの今でも覚えてる!」
ちゃんと、覚えててくれた。
「随分大人っぽくなったよね。一瞬、誰か分かんなかったよ」
少しは意識、してくれてるの?
ねえ、私のこと……
*
「柳沢さん、綺麗……」
「恥ずかしい……」
彼は私の身体を舐め回すように眺めた後
敏感な場所に優しくキスを落としていく。
彼が辿った場所はじんわりと甘い熱を持ち、
私は強い快楽の底に堕ちていく。
彼の固い胸板に押し潰されながら
隙間がなくなる位密着した状態でキスを繰り返す。
共鳴する吐息は、二人の想いが重なっていることを証明していた。
「……好き。夢みたい」
言葉がこぼれる。
泣きそうになりながら彼にしがみつくと
彼は強く抱き返し、耳元で余裕なさげに囁いた。
「俺も……誰にも取られなくて、良かった」
返事の代わりに両足で彼をホールドする。
そして……彼は私の両腕を掴み……
*
「おおお~!マジで!!みんな注目!!」
幹事の木村君の大声で、突如現実に引き戻される。
何事かとそちらを見ると、木村君は今まさに妄想の中で抱き合ってた彼の手を取り
酔いで頬を赤らめながら、とんでもないことを言い出した。
「え~、我がクラスの人気者、東山大貴君がなんと!結婚しました!!!!!しかも!!秋にはパパになるそうです!!!!」
大勢のどよめきと耳が痛くなるくらいの拍手が沸き起こる。
私はその流れに完全に乗り遅れ、ただ隣で呆然と東山君の横顔を見つめ続けるしかできなかった。彼は過去最高に両目尻をへの字に下げて、幸せそうに照れ笑いしていた。
なぜ、気づかなかったの。
彼の薬指には眩く光るリングが
その存在を見せつけている。
甘い欲望を持て余した私の身体は
行き着く場所を完全に失い
恥ずかしさと虚しさで出来た幻想の海に沈んだまま、
暫く浮かび上がれずにいた。
ああ……30分前の自分を殴りたい。
Fin
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同窓会って、ドラマがあるよね!!!!
でも期待を裏切る展開でごめん😂🙏
みんなは好きな人に対して、こんな(リアルな)妄想したりする?😁(やり過ぎ?!笑)
同窓会胸キュンエピソード聞きたいなー❤︎
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2022/4/6