猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 3月14日 04時45分

イオちゃんの三回忌を、こんなにも穏やかな気持ちで過ごせたのは、少し前までの怒涛の嵐期をスコーンと抜けた絶妙のタイミングだったらなのか？　いや、むしろこのタイミングまでもがイオちゃんプロデュースだったりしたら……と、ついイオビエ目線なファンタジーを抱いてしまう。

まぁ、私にとっては愛と信頼とインスピレーションの源だったのよ、イオちゃんは。そして今も。

最近よく月曜日のブランチも担当してくれる彼。「日本人の体には野菜が必要なのよ」と言った言葉を真摯に受け止めてくれたのか、野菜がバランスよく添えられていてありがたい。お互いこうして毎日少しずつ、お互いの胃袋を知っていった。胃袋を知ることは、その人自身を知ることと同義なのだよな。

「私さぁ、東京に暮らしてた時〝パリで二人暮らしになったら、いったいどんな食生活になるんだろう〟ってなぜだか漠然と不安だったんだけど、案ずるより生むが易し、だったわ。それ言ったら、ここまでの一年、大変なこともたしかにあったけど、やってみたらできたことばっかりだったよね」

クロックマダムをもぐもぐしながら、〝やったのか自分は。だからここに今いるのか〟なんて今更ジローなことを考えていた。

やったから、できた。

人生はチャレンジする勇気に扉を開く。

※ジャグは @norichuffy アラビアのアンティーク。北欧から日本へ。そしてまたパリまで旅をした美しい琺瑯に三回忌のアネモネを活けて。

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