西野亮廣さんのインスタグラム写真 - (西野亮廣Instagram)「. . 【Q】役者です。頑張っても頑張っても這い上がれません。何が(どんな努力が)必要ですか？【A】僕も、大阪の小さな小さな地下劇場出身の人間なので、その感情には心当たりがあります。 #毎日チケットを手売りしてたよ 19歳の時にこの世界に入って、たくさんの仲間でありライバル達と「いつか、あの舞台に立ちたいね」とか「いつか、あの番組に出たいね」という夢をたくさん語り合ってきました。　そこから僕はテレビの世界にチャレンジをして、絵本の世界にチャレンジをして、映画の世界にチャレンジをして、ミュージカルの世界にチャレンジをして、気がついたら42歳になっていたわけですけども、その道中で、メチャクチャ頑張っていたけど夢破れて、田舎に帰っていった仲間やライバル達をたくさん見てきました。今、この質問をいただいて、あらためて思うのは、僕らは「頑張っても頑張っても、ほぼ全員が報われない世界」と知ってて、それでも飛びこんで、“やっぱり頑張っても報われない世界だった”と再確認しただけの話で、「頑張っても報われない」というのは表現者としては健全なんだと思います。表現者は、向三軒両隣みんなその目に遭っているので。その上で必要なのは、「すべて受け入れる」と決めることだと思います。　環境に恵まれなかったことも、容姿や体格に恵まれなかったことも、運に恵まれなかったことも、理不尽や嫌がらせ、早くに成功したらそれはそれで背負うことになる嫉妬や僻み… そういったイチイチを受け入れないことには始まらない。憶測で喋って申し訳ないけど、もしかしたら、まだ受け入れていないことがあるんじゃないかな？「チームメンバーに恵まれてないから」とか「所属事務所に恵まれてないから」という言い分が自分の中に僅かに残ってたりしませんか？それをね、全部受け入れるんです。僕、昨日、映画館に行ったんです。すごい人だなぁと思ったら、コロナが明けてたんですね。正直、ちょっと羨ましかったです。僕が映画を公開した時はコロナ真っ只中(緊急事態宣言中)で、外出しちゃダメだし、「積極宣伝はダメ」みたいな空気が流れていて、客席も一つ飛ばし。ついには、都知事が「映画館は20時まで」という謎ルールを設けたので、会社勤めされている方は、平日に映画を観に行くことはできなかったんです。さすがに「こりゃ、痛いなぁ」と思いましたが、絶対にコロナを言い訳にしたくなかったので、都知事の謎ルールも全部受け止めて、コロナ禍でできる全てをやりました。そうするとチョットだけ前に進んだんです。　それでもその一回で「未来が大きく開けた」ということはありませんでしたが…でも、まぁ、そんなもんなんだと思います。僕も毎日、朝から翌朝まで頑張ってますが、あんまり上手くいってないです(笑) そういう世界に飛び込んだもの同士、いろいろ受け止めて、お互い踏ん張っていきましょう。西野亮廣(キングコング)」3月26日 8時38分