片岡愛之助のインスタグラム(ainosuke_kataoka) - 3月26日 16時09分

本日歌舞伎座千穐楽、無事迎えられました。

吉田屋の伊左衛門を、
大和屋の兄さん（坂東玉三郎さん）の 傾城 夕霧をお相手に

歌舞伎座で勤められるとは、これまで、夢にも思いませんでした。

本当に日々、いろんなお話しを、大和屋の兄さんとさせて頂き、
役者として人間として、

勉強になったひと月で御座いました。

そして本日は亡き十三世の御命日でもあります。

十三世も、叔父も、大切にしてきた上方歌舞伎の和事、そしてこのお役を
確りと勤めたいと思います。

ちなみに、
写真の僕が着ているこの着物は、

『廓文章』のなかで、散財の果てに勘当をうけた藤屋の若旦那伊左衛門が身につけている紙衣（かみこ）というもので、

お金がないから布の着物を買うことができない、紙で我慢せざるをえない」という、零落した伊左衛門の立場を端的に表わしているもの、と作品の中では意味されています。

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