武井義明さんのインスタグラム写真 - (武井義明Instagram)「このアンチョビ・フィレと、にんにく、唐辛子をパスタソースにして食べたら本当に美味しくて、でもこれ、どっかで食べたことある味なんだよなあと、それで思い出したのが、かつて静岡にあったイタリアンレストラン。噂を聞いて親友と初めて行ったのは10代の頃。アンチョビのスパゲティが有名だというので食べたら、「なんじゃこりゃ？！」なおいしさで、感動して作り方を聞いたらマダムがちょっときつい感じで「家ではできないから」と教えてくれなかった。「…てことはすごい強火で、ってこととかですか？」と食い下がったが、「無理だから」の一点張りで、感じわりー、と、未熟な10代は思ったものだが（ふふふ、内緒なのよ、って言えばいいじゃんね）、それはともかく、忘れ難い味だったのは確かだ。それから40年近くが経って、あの味に再会したよ、ていうか作り方わかったよ、ブーツ（親友のあだ名。故人）！　つまりは、こんなふうに超・素晴らしいアンチョビフィレを使うってことだったんだ。……という話を、これを売っていた「生活のたのしみ展」担当・川上先輩に言ったら、「武井さん！　つい今しがた、これを食べたというお客様が再訪なさって、静岡のイタリアンレストランの味を思い出したとおっしゃったんですよ！」。どっひゃー！　味の記憶ってすごい！　だよな、ブーツ（親友、故人）、やっぱりこういうことだったんだよー！　と、これを書きながら、いま僕はちょっと泣いてます。 @seikatsu_no_tanoshimi_ten」5月4日 18時08分