岩田華怜のインスタグラム(karen0513_) - 5月31日 15時52分
改めて、デルフィーとしての1年を振り返って。
無事千穐楽を終えた今でも、まだ夢の中にいるみたいな、
本当に魔法にかけられたような1年でした。
10歳の頃から女優を志し、
画面の中のブロードウェイミュージカルに心奪われ、
努力して努力して努力した人間が選ばれない、そんな厳しい世界へと足を踏み入れました。
最初はアイドルとして。
途方もない遠回りに感じた事もあった。
なかなか上手く自分を表現できなかった。
諦めると凄く楽なことに気付いた。
だけどお芝居をして生きていくことだけは、諦められなかった。
そして女優に転身して6年。
デルフィーに出逢った。
と言うより、たくさんの人に出逢わせてもらった。
オーディションに受かった時は、一番最初に父に電話した。
私に初めてハリーポッターを見せてくれた父に。
去年の4月から稽古が始まって、
ほとんど初めましての仲間と、毎日毎日、まだ見えないものを掴もうと必死でもがいた。
特にヤングスクービーズのみんなとは、とても1年しか一緒にいなかったなんて信じられないくらいの絆と思い出が出来た。
稽古期間を終えて劇場入りした日のことは忘れない。
演出補のコナーが、私たちに1番最初に見せてくれたデルフィールームの舞台装置。
全部が、見たことのない景色だった。
隣にいた宝意ちゃんと、涙ながらに息をのんだのを、鮮明に覚えている。
そこから始まったロングラン公演。
もちろん、楽しいことばかりじゃなかった。
全シングルキャストでスタートしたプレビュー公演。
猛威を振るう疫病の数々。
疲労と体力、気力との闘い。
ヘドウィグキャストの多忙さの一方で、約2ヶ月あまりスタンバイ状態を維持し続けなければいけなかったフェニックスキャスト。
各々に計り知れない苦労と葛藤があった1年間だった。
そんな中でも、このカンパニーがほぼ前人未到の週10ステージロングラン公演を1年間走り切ることが出来たのは、偉大すぎる先輩方と、その背中に必死に喰らいつき作品を支え続けたたくさんの若手、カバーキャストのみんなの存在のおかげだと思う。
そして膨大な数の手を寸分の狂いなくこなす優秀なスタッフチームの皆さん。
毎公演新鮮な気持ちで、幕が降りるその瞬間まで熱い眼差しを送り続けてくれた全てのお客様。
そのすべてのパズルのピースが揃ったから、今日まで公演を続けることができたのだと本当に思う。
体力とは全く別の面で、もうダメかもしれないと思った時、声を上げてくれた先輩がいた。守ってくれた仲間がいた。
その恩を私は一生忘れない。
私はひと足先にこの魔法界にお別れをしましたが、今日はそんな仲間たちの一区切りを見届けたいと思います。
息つく間もなく、また来月から、新たな旅が始まります。
本当に大変な公演です。
だけど素晴らしいプロたちが集まってるステージです。何があっても、きっと大丈夫。
これからも、舞台ハリー・ポッターと呪いの子 東京カンパニーに、光が差し込み続けますように。
1年間、本当にありがとうございました。
2023.5.31
岩田華怜
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