きよこのインスタグラム(kiyoco_smily) - 8月15日 11時55分


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◇ 私の最初の舞台と戦争と平和と手話の話。
#終戦の日
#peace
#nowar
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15歳の時に
私はあるミュージカルに出演することになってこの世界に入ったのだけど

その時の作品については、あんまり書いたことがなかったかもしれない。

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それは、戦争中の日本の話。
実話ベースの作品だった。

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夢をなくして自ら命を断とうとしていた現代の女の子が、突然現れた妖精たちに連れられてタイムスリップする。

そこは昭和20年。
終戦間際の日本。

そこで目の当たりにすることになるのは、恐ろしい空襲と悲しい現実。

自分と同じ年頃の子たちの明るく懸命な姿。親や兄たちとの別れ。優しくも厳しい大人たちの姿。

それから。

「ムッちゃん」と「町子ちゃん」という、実在した、2人の小さな女の子たちの、実話。
大分での防空壕の中での優しい交流と別れの物語。

そして、自分を助けてくれたその妖精たちも、もっと生きたいと思いながら命を落としていってしまった、ある若者たちの夢の姿だった、、。

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登場人物はほぼすべて実年齢のメンバーが演じていた。

この作品は当時、年に数回はあちこちのホールで公演の機会があったので

当時10代だった私たちは
空襲警報と爆撃の音の中を走り回り
時に楽しく笑い、泣き
童謡や唱歌を数多く歌い
昭和20年の夏を何度も何度も過ごして
一年中、戦争について、作品について、生きることについて、聞いたり話し合ったり考えたりして過ごしていたのだった。

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もうひとつ。

この作品の特徴は、手話入りミュージカル。
台詞にも歌にも手話がついていたので
私たちはみんな、普段の会話も含めて、話しながら歌いながら手話をつけることを自然に覚えていって。



放っておけばうるさい年頃だった私たちは、「静かに喋りなさい!」と稽古場で怒られると、黙って手話で会話し始めてくすくす笑い出すという、、。
そんなこともしていたけど。



この時期に、実際に手話を使う方々との交流の機会があったことや、
小さな子から大人までが一緒に作品をつくっていく時間を過ごしたこと、、
優しくていつだって誰にだってまっすぐな仲間たちに囲まれたこと、
難病の方々の病棟へ訪れたり、他にも様々な、本当に様々な経験と出会いがあったことが

今の、私の、誰でも、国も人種も年齢などを飛び越えて、みんな一緒、という気持ちの軸のひとつになっている、と思っている。
それぞれがそれぞれに存在していて、誰もがひとりひとり違っていて、そのまんまにつながっていけばいいっていう。

それは、私の、平和の話。

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戦争について。

あの頃だって「昔の話」って思った。思ってた。

15歳くらいだった私たち。

今は、もっとそう思うんだろうか。
そうかもしれないよね。

あの終戦は78年も前なのだもの。

だけど。
何年経ったか、じゃないんだ。
きっとね。

実際にあったことを
知っていくこと。
想像すること。

それは、その時から自分の中に残り続けるから。
ずっとずっと。

私だって、そうだったのだもの。




ほんの少しだけど
私の最初の話と、戦争と平和の話。

終戦の日に。



*写真中央。現代の女の子役=私。
 17、8歳くらいの頃。

#photooftheday
#ミュージカル


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2023/8/15

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