江口寿史のインスタグラム(egutihisasi) - 9月2日 17時54分

ルカ・ティエリとの二人展『トーキョー・アルテ・ポップ』昨日、無事に初日を迎えられて少しだけホっとしました。

「ルカとはSNSでのやり取りはしてたんですけど、実際に会ったのは、２年前に彼が阿佐ヶ谷のギャラリーでやった個展の時が初めてで。その時初めて話したのに全然壁を感じなくて、絵の線について延々話したんですね。最初からなんかこう話通じる感じがあって。それはもちろんルカが気を遣ってくれてたり、日本語が非常に上手だったりするところもあると思うんですが、たとえルカが日本語を全く話せなかったとしても、同じように通じたと思うんですよね。お互いの線を見てるとわかるんですよ、思考とか、経てきたものとか、言葉以上にね。日本人同士でも線の話が通じる人、それほど多くないですから。ぼくとルカは生まれた国も世代も、ヘタしたら親子くらい違うんですよね。そんな二人の線がここでこうして繋がったことを嬉しく思っています。ここで繋がった線がまた次の世代に繋がっていったらいいなと思います。
ただ、街の小さなギャラリーでやるのと違って、こんな立派な施設でやるのは、二人だけだと絶対無理だったよな(ルカに目配せして)。この展示の全体的なキュレーションをしてくれた楠見さん、協力してくれた東京新聞の阿部さん、デザイナーのウエスギさん、イタリア文化会館のスタッフの皆さん、あと一番苦労してくれたルカの奥さんのヤスコさん。皆さんの協力で素晴らしい展示になりました。どうもありがとうございました！」

記憶を元に書き写すとレセプションの挨拶でぼくはだいたいこんなことを話した。
いい夜でした。

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