職人.comさんのインスタグラム写真 - (職人.comInstagram)「【似鳥美術館 旧北海道拓殖銀行小樽支店】  先日、小樽ショールームでの勤務を終えて駅に向かって歩いていると、協和浜ビルのすぐ裏にある似鳥美術館が、ナイトオープンということで開館時間を延長して営業しているのを発見し、早速訪問してみました。  似鳥美術館は北海道を代表する企業の一つである「ニトリ」(創業および本社は札幌)が運営する美術館で、旧北海道拓殖銀行小樽支店の建物を利用しています。この建物は、1923年に北海道拓殖銀行の小樽支店として建てられました。正面玄関には小樽の銀行建築によく見られる円柱が4本据えられています。内部構造としては、銀行の窓口であったホール部分は1階から2階までの吹き抜けになっており、カウンターに沿って建てられた6本の古典的円柱が特徴的です。この6本柱は度重なる改修工事の中でも壊されることなく今に残っており、この建物のチャームポイントとして時代を超えて愛されてきたのだろうと思います。地上4階地下1階建と大きめの建物ですが、当初から貸事務所を併設しており、銀行としては2階から地下1階までが利用されていたようです。銀行としての営業中には、小樽出身の作家である小林多喜二が働いていたことなども知られていますが、1969年に移転のため銀行としての幕を下ろしました。  その後この建物は、1989年には小樽ホテルへ、1995年には小樽ペテルブルグ美術館へ、2002年にはホテル1−2−3小樽へ、2006年にはホテルヴィブラントオタルへという激動の変遷を辿り、2017年に似鳥美術館がオープンし今に至ります。この変遷を辿る間には、内装や設備の変更に伴う改修工事が重ねられ、銀行時代からは変化した部分もかなりあったのではないかと思われますが、似鳥美術館への改修の際には、できるだけ銀行時代の雰囲気に近づけるような努力がなされたそうです。館内にはその片鱗が垣間見える壁があり、ホテル時代に客室として増築された部分を取り壊したことで銀行時代の階段の跡が壁面に残されているのを目にすることができます。また金庫室の面影を残した展示室もありました。建物の外も内も建設当時のままの姿が残っていることの価値は計り知れませんが、この建物からは、住人の交代劇を見守りながらどっしりと構える建物の懐の深さのようなものを感じました。  そんな建物の中には、ニトリの創業者である似鳥昭雄氏によって収集されたさまざまなジャンルの作品が収められています。まず1階から2階までの吹き抜け部分には、ルイス・C・ティファニーのステンドグラスが展示されています。かつてアメリカのニュージャージー州にある教会の窓を飾っていた色彩豊かなステンドグラスは圧巻です。多種多様な色ガラスを使用する技法についての解説を読むとぐっと鑑賞の深みが増します。続く展示室は4階から階を下る順路を取ります。4階に横山大観などの日本画、3階に岸田劉生などの西洋画、2階に高村光雲などの木彫といったテーマごとの展示室が設けられ、さらに2階と地下1階に企画展示室が設けられています。私が訪れた際の企画展示室では、2階では山下清作品、地下1階ではガンダーラの石像や、「せんとくん」のデザインを手がけたことでも知られる薮内佐斗司の作品、ガラス工芸などが展示されていました。個人的に特に印象に残っているのは高村光雲とその弟子たちによる木彫作品でした。ちょうど、小樽ショールームでここかしこの雲棚を見た感動が冷めやらぬタイミングであったため、木彫というものにすっかり魅了されてしまいました。展示室ごとに雰囲気が変わっていくので、ボリュームのある展示も疲労感をあまり感じずに楽しむことができました。  実は小樽ショールームの周囲一帯は、今回ご紹介した似鳥美術館のほか、国の重要文化財にも指定されている「旧三井銀行小樽支店」、協和浜ビルお隣の「ステンドグラス美術館」、そして昨年オープンしたばかりの「西洋美術館」の4つの施設からなる「小樽芸術村」という美術館になっています。そして現在はナイトオープンが実施されており、10/7までの毎週土曜日は開館時間を20:00まで延長して営業中です(通常時5~10月は17:00、11~4月は16:00閉館となります)。秋の長い夜、素敵な建物の中でアートに触れるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?  小樽芸術村 https://www.nitorihd.co.jp/otaru-art-base/ 小樽ショールーム https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html ここかしこ 雲棚 https://www.shokunin.com/jp/kokokashiko/  @shokunincom  #職人ドットコム #京都市 #上京区 #中京区 #西陣 #キッチン用品 #調理道具 #調理器具 #料理道具 #生活工芸 #職人ドットコム小樽ショールーム #小樽運河 #小樽暮らし #小樽さんぽ #小樽観光 #小樽よいとこ #小樽観光スポット #小樽市指定歴史的建造物 #小樽散歩 #協和浜ビル #小樽運河倉庫 #小樽芸術村 #似鳥美術館 #ニトリ美術館 #旧三井銀行小樽支店 #ステンドグラス美術館 #西洋美術館 #北海道拓殖銀行 #ここかしこ #雲棚」9月29日 16時26分 - shokunincom

職人.comのインスタグラム(shokunincom) - 9月29日 16時26分


【似鳥美術館 旧北海道拓殖銀行小樽支店】

先日、小樽ショールームでの勤務を終えて駅に向かって歩いていると、協和浜ビルのすぐ裏にある似鳥美術館が、ナイトオープンということで開館時間を延長して営業しているのを発見し、早速訪問してみました。

似鳥美術館は北海道を代表する企業の一つである「ニトリ」(創業および本社は札幌)が運営する美術館で、旧北海道拓殖銀行小樽支店の建物を利用しています。この建物は、1923年に北海道拓殖銀行の小樽支店として建てられました。正面玄関には小樽の銀行建築によく見られる円柱が4本据えられています。内部構造としては、銀行の窓口であったホール部分は1階から2階までの吹き抜けになっており、カウンターに沿って建てられた6本の古典的円柱が特徴的です。この6本柱は度重なる改修工事の中でも壊されることなく今に残っており、この建物のチャームポイントとして時代を超えて愛されてきたのだろうと思います。地上4階地下1階建と大きめの建物ですが、当初から貸事務所を併設しており、銀行としては2階から地下1階までが利用されていたようです。銀行としての営業中には、小樽出身の作家である小林多喜二が働いていたことなども知られていますが、1969年に移転のため銀行としての幕を下ろしました。

その後この建物は、1989年には小樽ホテルへ、1995年には小樽ペテルブルグ美術館へ、2002年にはホテル1−2−3小樽へ、2006年にはホテルヴィブラントオタルへという激動の変遷を辿り、2017年に似鳥美術館がオープンし今に至ります。この変遷を辿る間には、内装や設備の変更に伴う改修工事が重ねられ、銀行時代からは変化した部分もかなりあったのではないかと思われますが、似鳥美術館への改修の際には、できるだけ銀行時代の雰囲気に近づけるような努力がなされたそうです。館内にはその片鱗が垣間見える壁があり、ホテル時代に客室として増築された部分を取り壊したことで銀行時代の階段の跡が壁面に残されているのを目にすることができます。また金庫室の面影を残した展示室もありました。建物の外も内も建設当時のままの姿が残っていることの価値は計り知れませんが、この建物からは、住人の交代劇を見守りながらどっしりと構える建物の懐の深さのようなものを感じました。

そんな建物の中には、ニトリの創業者である似鳥昭雄氏によって収集されたさまざまなジャンルの作品が収められています。まず1階から2階までの吹き抜け部分には、ルイス・C・ティファニーのステンドグラスが展示されています。かつてアメリカのニュージャージー州にある教会の窓を飾っていた色彩豊かなステンドグラスは圧巻です。多種多様な色ガラスを使用する技法についての解説を読むとぐっと鑑賞の深みが増します。続く展示室は4階から階を下る順路を取ります。4階に横山大観などの日本画、3階に岸田劉生などの西洋画、2階に高村光雲などの木彫といったテーマごとの展示室が設けられ、さらに2階と地下1階に企画展示室が設けられています。私が訪れた際の企画展示室では、2階では山下清作品、地下1階ではガンダーラの石像や、「せんとくん」のデザインを手がけたことでも知られる薮内佐斗司の作品、ガラス工芸などが展示されていました。個人的に特に印象に残っているのは高村光雲とその弟子たちによる木彫作品でした。ちょうど、小樽ショールームでここかしこの雲棚を見た感動が冷めやらぬタイミングであったため、木彫というものにすっかり魅了されてしまいました。展示室ごとに雰囲気が変わっていくので、ボリュームのある展示も疲労感をあまり感じずに楽しむことができました。

実は小樽ショールームの周囲一帯は、今回ご紹介した似鳥美術館のほか、国の重要文化財にも指定されている「旧三井銀行小樽支店」、協和浜ビルお隣の「ステンドグラス美術館」、そして昨年オープンしたばかりの「西洋美術館」の4つの施設からなる「小樽芸術村」という美術館になっています。そして現在はナイトオープンが実施されており、10/7までの毎週土曜日は開館時間を20:00まで延長して営業中です(通常時5~10月は17:00、11~4月は16:00閉館となります)。秋の長い夜、素敵な建物の中でアートに触れるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?

小樽芸術村
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2023/9/29

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