海江田万里さんのインスタグラム写真 - (海江田万里Instagram)「旧知の大西広慶応大学経済学部名誉教授と久しぶりに意見交換しました。氏が、出した新刊『「人口ゼロ」の資本論』（講談社＋α）はベストセラーにもなっているので、私も読んでみたいと思っていたところ持参してくれました。新刊の中で、大西教授が最も重視する「日本の危機」は、「少子化による人口減で、特に若年労働者の縮小は日本の経済力を停滞させ、周辺途上国も急激な経済発展により日本に労働力を提供する機会も少なくなる」との指摘は、私もまったく同感です。大西教授は、「人口問題の本質は労働者の貧困問題である」との基本的な考えから、「貧困問題の解決には資本主義からの脱却が必要」と説いています。大西教授は「自身はマルクス経済学者」だと公言していますが、専門の「数理マルクス経済学」は、ゲーム論や最適成長論といった近代経済学の理論を多用していますから、古いスタイルのマルクス経済学とは一線を画した学者です。教授は、「人口減脱却のために求められるのは根本的な転換で、個別政策の次元の問題ではない」と主張しています。久しぶりにラジカル（根源的）な意見に接し、私の知的好奇心が刺激されました。日本の人口減少に危機を感じているすべての人に読んでもらいたい本です。」10月3日 15時51分