McGuffinさんのインスタグラム写真 - (McGuffinInstagram)「⚡️McGuffin Street News⚡️ 「Raw and Theory」 @i_am_mirai.s 本個展タイトル「Raw and Theory」は、2006年にLAで実験音楽シーンとビートメイカーたちが切磋琢磨していたクラブ Low End Theoryの精神を受け継いでいます。現在のようにビート／トラックメイカーがソロで活動することが一般的でなかった当時のLAでLow End Theoryは「楽器を演奏しなくても音楽は作れる」という姿勢を広め、現在も脈々と流れるLAのビート・ミュージックやジャズ・シーンの原点を作り上げました。 MiraiはCGでしか絵を描けませんが、CG作品を物質化し、デジタルアートとフィジカルアートの境界を押し広げることで、アートの拡張を図ります。印象派やキュービズムなどの西洋近代美術の影響を強く受けた本作品群は、CGにありがちなリアルで無機質な情景を投影するのではなく、作者自身の感情や思考を作品の中に描き出すことで、CGというツールを再定義します。先日公開された『スパイダーマン：イントゥ・ザ・スパイダーバース』でも、写実的な模写だけでなく、RBGのズレでぼかしを表現したり、ドットで影のコントラストを表現するなど、近代絵画の大きな出発点であるキュービズムの影響を受けた技法が見事に体現されています。作家のアプローチは古典主義に近い写実的で具象的表現よりも、印象派に始まる近代的な絵画表現に向かう近年のCG界隈の潮流を仄めかせます。作品に頻繁に取り入れられている浮世絵を彷彿とさせるレイヤリングなどの技法からは、日本文化からの影響も見受けられます。観客の想像力の幅を押し広げることを目指すミライシキヤマは、過剰な色彩表現やデザインを入れず、キャンバスに空白を残すことで解釈の自由を可能にし、作品全体に有機的な美学を貫きます。光の入射角や反射方向によって凹凸を表現する法線マップなど、Photoshopを用いたデジタルツールならではの多角的な視点をビジュアルに落とし込んだグラフィックアート。作品の透明感と質感を引き立てるアクリル版のキャンバス。明確なコントラストと穏やかで有機的な陰影を特徴とする独特の色調。CG空間にオブジェクトを重ねることで構成された作品は、彼の文化的背景の影響を反映しつつ、奥行きと距離を生み出します。 CGツールの革新的な使用と独自の融合は、見る者の想像力をかき立て、感情を呼び起こすアートを制作することへの作家のコミットメントを示しています。今後はCGだけにとらわれず、フィジカルな制作へのアプローチも広げていきたいとミライシキヤマは語ります。 ▼開催概要ミライシキヤマ個展「Raw and Theory」期間 : 2023年10月24日 (火) – 11月2日(木) 会場 : UltraSuperNew Gallery (東京都渋谷区神宮前1-1-3) 入場 : 無料 ▼プロフィールミライシキヤマ Mirai Shikiyama 幼少期からアートに対する興味をもつ。色の組み合わせに魅了され、折り紙で遊び、レゴで脳内のアイデアを具体化していた。その後、漫画を描くことに喜びを見出す。10 歳からはコンピュータに親しむようになり、多くのデジタルツールを試すうちに、コンピューターグラフィックスというメディウムに慣れ親しむようになる。その後、米国・カリフォルニアでコンピュータサイエンスを学び、Flying Lotus などが在籍していたサンフランシスコの美術大学 Academy of Art Univercity で Visual Effect を専攻し卒業。」10月17日 17時48分